ニーメラーさんのいるところ。

この数年、何度となくWebでニーメラーの警句を見かけた。それの多くは表現規制問題の主張の中であったけれど、それだけでなく様々な政治や社会に対する思惑の下に引用されているのを多く見かけた。 ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから 社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義ではなかったから 彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった 今や私にとってある種の食傷すら伴ったこれは、それでも大変に印象的で引用したくなる魅力を備えている。この文章自身が鮮烈な物語であるからだ。 最後の一文で「誰一人残っていなかった」と締めくくられる物語としての鮮やかさ(そう、「鮮やか」さである)たるや。 ニー

[D_Amon]

レイシストはデビルマンだろうとカムイ伝だろうと読み通せるだろう。そして、それらが彼らの内省を促し彼らを変えるかといえば、そんなことはなく、むしろ彼らは自らの被虐意識の加速装置としてそれらを用いるだろう

[njamota]

レイシストは自分が被害者だと思っていて自分の加害者性について考えるところがない、人の両面性を指摘する物語を被害者性のみに共感する、と言う指摘。当事者性。モジュール間の矛盾についての無関心。

[sandayuu]

「マスコミは民主党を決して非難しない」という不思議な思い込みをしている子たちがいる。彼らは現実の一部だけを都合良く切り取って受けとめている模様。

[mahal]

レイシズムの根源に被害者意識あるとすれば、その被害の否認って先方からは「いじめられっ子に『お前にも落度がある』と言っちゃう」的に認知されるのだろうな。何らかの補償の物語でないと、説得は難しい。

[watermaze]

ナチスが共産主義者を弾圧しなかったらドイツが共産化して、ニーメラーさんはシベリアの強制収容所あたりに送られていたかもしれないという可能性については、何故か誰も語ろうとしないのだな。

[kusare_gedou]

こんなところでも艦これ云々言う人が出るんだからそりゃ反差別側が悪魔特捜隊に見える奴が出ても全然不思議じゃねーなとか思っちまうな

[IkaMaru]

おそらく彼らの目には、現実世界はさながら「デーモンとの共存を訴え、隣人が虐殺されるのを見て見ぬフリしている」という風に映っているのだと思う。まずデーモンに見えているのは人間だという事から納得させねば

[kenjiro_n]

「テヅカ・イズ・デッド」をまだ読んでなかったのを思い出した。その手のフィクションのキャラは往々にして物語から切り離されて受容されるというのはこの筆者の認識にはないのだろうか。

[rna]

自分もニーメラーに感情移入するよりも、俺が吊された時思い出してくれるニーメラーさんは出てこないんだろうなぁって気持ちが先立ってしまうな。。。

[ponkotsupon]

オーウェルの『1984』が「これこそ赤を殲滅すべき証拠」として憎悪週間的に読まれた米国の例もあるし、現代日本に限らずもっと普遍的な問題だと思うが（だからって「どっちもどっち」ではない、念の為）。

[death_yasude]

扇動しようって思惑が透けてて嫌になるんよ、こんな詩一つで人を動かそうって馬鹿にしてるん？

[white_cake]

「どんな人間であっても自己懐疑を持ち合わせていないと信用出来ない」というフレーズを思い出す。自分が被害者だと感じると自己懐疑なんてすっ飛んじゃう時あるよなー。被害者が過剰に自責することもあるけど。

[maguwatta]

https://twitter.com/niwakaha/status/511487757869260802

[lordnoesis]

そも人間は基本的に都合よく見て都合よく考える気がする。大自然には不都合があふれているし、多少はね？　大事なのは自戒とさじ加減か。 / 「萌え」はこれが極めてポジティブに働いた産物だと思ってる。

[cyunchol]

船戸与一の蝦夷地別件という小説、アイヌ侵略が書かれているんだけど、日本人は誰に感情移入しながら読むのか以前から気になっている。高橋克彦の火怨になると古すぎて気にしないだろう。 / ニーメラーさんのいるとこ

[uehaj]

"レイシストは自分たちを牧村家や不動明に置きながら、デビルマンを読むだろう。自らの行いを顧みはしないだろう。"

[synonymous]

“きっと「普通の日本人に向かって差別ニダ！と押し寄せる在日及び反日」であるとか、「自衛隊員の家族を脅かす極左たち」の醜さのように受け止めながら「こいつら最悪」と読むのではないかなぁ”

[dwnrvr]

うむ。自分がまさに攻撃側に立っているのかもしれないという顧慮は特に大切だろう。

[goldhead]

ドイツ共産党はナチスと共闘して社会民主主義者を攻撃していたという話もある（http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20110124/p2）ので物語はむつかしい。

[Fondriest]

知る人ぞ知る「炎628」を素晴らしい映画と評価し「中韓が日本を占領したらこうなる！」と主張するサイトに行き当たってぶっ飛んだ事がある。

[dalmacija]

ごめん、「あなたは、あずにゃんですか?」と言う名言を思い出していた

[bat99]

見過ごすどころか一緒に攻撃していた人間が、ニーメラーの警句を引用するのを見るとイラッとするのは確か。

[nagaichi]

「唇亡びて歯寒し」のより近例であって、使いやすいので濫用されるところではある。

[white_rose]

ずっともやもやしていたことを言語化してくれている。

[switching_kn]

民主党政権誕生時に、この警句をネトウヨがやたら好んで使ってたのを思い出した。

[unorthodox]

"俺は差別と黒人が嫌いだ"みたいなものだろうか。　＞レイシストは自分たちを牧村家や不動明に置きながら、デビルマンを読むだろう。自らの行いを顧みはしないだろう

[inumash]

最近はニーメラーを口ずさみながら他者の首に縄をかけようとする人も珍しくないからな･･･

[dododod]

"ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった"からのやつ

[namawakari]

″レイシストは自分たちを牧村家や不動明に置きながら、デビルマンを読むだろう。自らの行いを顧みはしないだろう。物語には限界があると目の当たりにして、私は地に膝を突いてしまった”

[k-noto3]

ニーメラーに言及した時点で負けではある。届かない人には意味がないし。

[frothmouth]

ニーメラー牧師に神は沈黙で応えた、という物語

[nt46]

概念"差別"への絶望ではなく、物語への絶望に留まってる時点でお察し。/民主主義と差別主義の区別がつかないid:aklaswadがさっさと自分のクズさを自覚しますように。

[tukirou]

“私は牧村家の人間であるし、デビルマンである不動明でありながら、同時に、彼らを迫害し無惨な最期に向かわせた群衆の要素も持っていて、それを恐れねばならない。あれはそういう表現だと。”

[REV]

　http://goo.gl/n8Wjto