朝日新聞デジタル：校長文庫 ３２００冊の置き土産 - 山口 - 地域

校長文庫 ３２００冊の置き土産 藤嶋校長と、寄贈した図書のコーナー＝下関市彦島老町２丁目の下関中等教育学校 【貞松慎二郎】中高一貫の県立下関中等教育学校（６８３人）を今年度限りで定年退職する藤嶋敏男校長（６０）は、４年間の在任中、約３２００冊の蔵書を学校に寄贈した。退職を前に、図書室の一角に「藤嶋文庫」のコーナーができた。一冊一冊に生徒への願いが込められている。 藤嶋校長は宇部市出身。宇部高校を卒業後、広島大学文学部史学科へ進んだ。そこで出会った友人の読書量に刺激を受け「お金があれば本を買うようになった」。専門は日本史で、１９７５年に高校の社会科教諭として採用された。 県教委の職員だったころ、下関中等教育学校の創立業務にかかわった。２００４年の開校前に、小学６年生を対象にした初めての入学者選抜にも立ち会った。「非常に思い入れの強い学校。生徒に何かを残してあげたかった」 豊富なコンテンツをお

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中高一貫の県立下関中等教育学校を今年度限りで定年退職する藤嶋敏男校長が、約３２００冊の蔵書を学校に寄贈。図書室に「藤嶋文庫」のコーナーが設けられた