あかほりさとるのライトノベルにおける立ち位置―好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

『オタク成金』(→感想) を読むと、あかほりさとる が、まるで90年代ライトノベルの代表のように錯覚してしまうけれど、あかほりさとる は、ライトノベルの中ではかなり異質な存在だと思ってます。あかほり は、ライトノベルの本流にあたる『ロードス島戦記』や『スレイヤーズ』の影響をさほど受けてるようには見えず、また、あかほり の改行バリバリの独特な文体をあたかもライトノベルの特徴のように書かれているけど、それは、ライトノベルの特徴ではなく、少女小説の特徴だっ!! あかほり が作家デビューした1989年は、オタク向けのアニメの放映本数が激減していた「アニメ冬の時代」。ライトノベルも 80年代中頃までは、アニメの影響を受け、ノベライズも盛んに行なわれてましたが、80年代後半になると、アニメに代わって TRPG や RPG の影響を強く受けるようになります。1988年に創刊された 角川スニーカー文庫や

[Crowser]

# あかほりさとる

[niagara2001]

本をパンのように売ると豪語した神吉晴夫を思い出した。／林葉直子のことも思い出してあげてください。

[Louis]

ライトノベルと少女小説となると話は皆川ゆかに集約されるわけですね！講談社X文庫の話題に移行するわけですね！

[Dr_Shibaitaroka]

両方くわしくないけど、そうだろうと思います。今でも中学生の女子はケイタイ小説／男子はライトノベルで、背伸びしたい子供向けという点では同じだから、越境や方法論の輸入もありえる話かなあと。

[takeishi]

「やがて、少女小説は、メインの読者が小学生ばかりになった頃、一気に売上が萎んで瓦解していきました。」なんというアタリショック／アタリショックの肝ってクソゲーの存在じゃなくて「市場が溢れたこと」なのかな

[mykaze]

確かにあかほりさとるはメインストリームではなかった。

[kadotanimitsuru]

『それは、ライトノベルの特徴ではなく、少女小説の特徴だっ!!』いやそのころはまだ「ライトノベル」とか言われてないし。「少女小説はライトノベルではない」という主張? 正に「ライトノベルは政治」だね。

[cubed-l]

メディアミックスは前提だったのか否かってのも興味あるな

[nicht-sein]

件のあかほり本の中では一番ふにおちた

[TakamoriTarou]

著者ならではの切り口で、さすがの一言。あーたしかにそのとおりだわ、と。あまりにもあかほり氏の名前が大きすぎるからそう思ったけど、よく考えてみると異端だよなぁ。

[gnt]

ぜひid:sinjowkazmaにご登場願いたいところ

[kaitoster]

花井愛子とか少女小説とか何それ？って感じだ・・・。自分が全然知らない世界があったのか・・・。

[WinterMute]

”それは、ライトノベルの特徴ではなく、少女小説の特徴だっ!!”　確かにそうだ。ごもっとも。

[REV]

口語体と文章体に価格差が開いたのでアービトレージャーが一儲けしたが、価格差が縮まると、他にネタの無い人は左前でござるの巻。

[raf00]

彼の立ち位置はラノベの中心ではなくむしろ特異だったという点はすごく同意。

[atoz]

「あかほり は、150冊2,200万部を売り上げたとのことですが、ティーンズハートの花井愛子も負けてません。80年代後半のごく短期間で、200冊2,000万部を売り上げてます。」　ほげー。

[soylent_green]

あかほりさとるは、90年代前半の妙に狂騒的なオタク文化の空気の象徴の一人という印象／新井素子や氷室冴子と花井愛子のとはだいぶ違うような。新井・氷室作品は下半分がメモ帳にはなってないぜ

[yugui]

少女小説側の極限として小林深雪を忘れないで。

[regicat]

花井愛子以前に、新井素子とか氷室冴子とかすでにこの手の文体を確立してたと思うんだけど。

[azumi_s]

あかほり飽きられたのは結局自身が「あかほりさとる」というテンプレートと化して、再生産を繰り返す形になったちゃってたんじゃないかなーと当時を思い出しつつ適当な事を言ってみる

[urarai]

今ちょうどあかほりさとるの某シリーズとティーンズハートの某シリーズを代わる代わる読んでるんだけど、確かに似てる。

[CAX]

“「あかほり はいなくなったのに、同系統の黒田洋介が未だ活躍してるのは何故だ？」という議論”の方に惹かれる。今考えると、黒田にはガンダム（好き）という基盤があったというのが大きかったりするのかな？

[mayoneez]

『ライトノベルの中ではかなり異質な存在』

[u1_113]

花井愛子の少女小説の特徴「会話中心で改行バリバリ、擬音擬態語を多用した文体を模倣」、今の携帯小説っぽく感じる。受ける文体の基礎ってのはあんまり変わってないのかね?

[kei_mi]

あかほりが成功した要因は少女小説の文体移植だったという分析。まさに慧眼