基本的に時差ボケとは、体内時計が混乱したときに起こる一連の症状のことを指します。人は誰でも、体内時計を持っています。「体内時計」遺伝子を形成しているのは、視交叉上核(SCN)と呼ばれる少数の細胞からなるグループ。これらの細胞が、体内のその他の部分のオン/オフを切り替えたり、現在の時刻やすべきことを伝達しています。 体内時計は、私たちを昼夜のパターンに同調させる働きをします。夜の睡眠以外にも、空腹感、気分、血圧などにも影響を与えます。 体内時計の調整を助ける主な信号の1つが「光」です。毎日、太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされます。 NASAの疲労管理チームでチーフを務めるSmith L. Johnston博士によれば、私たちの身体が1時間の時差を調整するには約1日かかるそうです。つまり、何時間もの時差があるところに行けば、調整に何日もかかっても不思議ではないのです。 ある研究チームが