(2012年4月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) スペインの閣僚や欧州連合(EU)の高官は10日、債券市場を落ち着かせようとして、スペインには諸外国・機関による救済が必要だとの見方を代わる代わる否定した。 投資家はスペインの財政赤字の規模と公的債務の増加、同国銀行の弱さに恐れをなしている。ルイス・デギンドス経済相は、スペインは「現時点で救済を必要としていない」と述べ、EUと国際通貨基金(IMF)が既にギリシャ、アイルランド、ポルトガルに与えたような救済措置の可能性を否定した。 クリストバル・モントロ国庫相は、スペインは自国の銀行システムをてこ入れするためにEUに救いを求めればいいとの提案を拒み、欧州中央銀行(ECB)から供給された流動性で既に十分だと述べた。 スペインの国債市場、株式市場の急落にもかかわらず、EUの高官らは、ユーロ圏の5000億ユーロ規模の救済基金からの援助でスペイ