米国のボストン美術館(マサチューセッツ州ボストン市)で発見された、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の「北斎漫画」の続編とされる「北斎漫画[肉筆未刊行版]」(日本語版)が、河出書房新社(東京都渋谷区)から刊行された。 「北斎漫画」は日本のマンガの元祖的存在で、人物や動植物、妖怪などが描かれた木版の絵手本集だ。1814(文化11)年に初編が発行され、最終的に全15編が刊行された。 今回の「肉筆未刊行版」は、同美術館の収蔵庫から見つかった、通称「ボストン画帖」(全3編、178点)だ。続編として企画されたものの出版されることなく、原画のまま製本されたと推定される。