世界的な景気悪化が直撃し、造船の新規受注がぱたりと止まった。2003年からの造船バブルによって、生産能力を一挙に拡大した韓国と中国に対して、世界2位である日本の造船産業は表面的には焦ってはいない。とりあえず2012年末までの受注残があるためだ。 ただ、来年にも世界の生産能力は平均的な年間需要の3倍に達する見通しであり、かつてない「“超”過剰供給時代」が迫っている。韓国では早くも「造船不況は10年続く」という悲観的な見方まで出ている。泥沼の造船三国志をどこが勝ち抜くのか。 世界最大手である韓国の造船産業がかつてない危機に直面している。 現代重工業や三星重工業など大手各社が2003年からの造船大ブームで生産能力を一挙に2倍以上に引き上げたが、それが裏目に出そうな雲行きになってきた。あまりにも巨大化した生産能力を埋め合わせる受注がとれず、焦りが最高潮に達しつつある。 新規受注は、1年間も“消滅”
甦る路面電車 2009年10月15日 (これまでの 松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」はこちら) ここまで、歩行者から始めて、歩行者と自転車の間、自転車、自転車とその他の動力付き乗り物の間にあたる輪行、と筆を進めてきた。次の段階として、自転車と、自動車・鉄道の中間にある乗り物について、そのモビリティを考察してみたい。手始めとして、路面電車を取り上げよう。 路面電車というと、今でも時代遅れの乗り物と思っている人は多いかもしれないが、実際には1990年代以降、世界的に路面電車ルネッサンスというべき、路面電車復活の気運が続いている。日本でも2006年4月に、富山ライトレール株式会社が、富山市で新線「富山港線」を新規開業させた。初年度から黒字を出しており、営業実績も上々だ。富山では、路線の延伸工事を行っており、今年12月にはさらに営業距離が延びる予定だ。現状の路面電車は、時代に取り残された過去のも
静岡県・富士山の前を通過する、JR東海(Central Japan Railway)の新型新幹線「N700」系(2007年5月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【8月13日 AFP】ベトナムの国境横断鉄道路線の建設に日本の新幹線技術が採用される見通しであることを、国営ベトナム鉄道(Vietnam Railways)のグエン・フー・バン(Nguyen Huu Bang)会長兼最高経営責任者(CEO)が13日、日本経済新聞(Nikkei)に語った。 バン社長は日経新聞に対し、ベトナム政府がすでに新幹線方式の採用について基本部分で承認しており、財政面の解決と首相の正式承認を待っている段階だと述べた。 日経新聞によると、この鉄道計画の総工費は560億ドル(約5兆4000億円)規模。資金調達面では依然として不確実な部分が多く、ベトナム政府は、日本政府からの援助や、
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[ジュネーブ/台北 28日 ロイター] 豚インフルエンザが世界的に大流行した場合、すでに景気後退(リセッション)の影響を受けている航空会社にとっては、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で経験した危機よりも深刻な事態になる可能性がある。 ジュネーブを拠点とする国際航空運送協会(IATA)は、メキシコで100人以上の死者を出している豚インフルエンザについて、世界的大流行(パンデミック)となった場合、リセッションの打撃を受けている航空業界にとってはダブルパンチになるとの懸念を表明。「乗客の信頼感を揺るがすものはすべて業界にとってマイナスに作用する。航空業界が直面しているほかのあらゆる経済的問題を考えると、(豚インフルエンザの)タイミングは最悪かもしれない」としている。 航空旅客需要は過去数カ月、企業のコスト削減や金融危機の影響を受けて落ち込んでおり、IATAがこの日発表した月間旅客数統
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2009年2月13日の日本経済新聞朝刊によると、日立製作所が英国運輸省から長距離高速鉄道車両を受注するための優先交渉権を獲得した。この商談がまとまれば、総事業費は75億ポンド(約9500億円)の大規模なものになるという。そのほかにも現在、インドが新幹線の導入を検討しているなど、わが国の鉄道技術が引っ張りだこの状況だ。 ほかにも、2007年8月1日の朝日新聞朝刊では、世界初ハイブリッド車両の営業運転開始を伝えており、低炭素社会に向けた技術開発についても世界をリードしていることを示している。 現在のこの好調は、新幹線を支えてきた実績と、自動車技術で培った省エネ技術の評価の裏付けであり、温暖化防止の観点からも日本の鉄道技術の世界的な普及が期待される。 前回のコラムでは、エネルギー効率に優れた鉄道が、いま世界中で再評価されていることについて述べた。今回も引き続き鉄道を取り上げてみたい。2009年2
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2月11日に、1985年を1000とする海運のスポット運賃総合指数、バルチック海運指数(イギリスのバルチック海運取引所が算出するばら積み船運賃の総合指数、略称BDI)が2055とついに2000台に乗った。2000台回復は10月10日以来で約4カ月ぶり。1月20日の872からの17連騰で、2008年12月5日の年初来最低値663から比較すると3倍強の回復だ。 最も大きいケープサイズ(15万トン重量クラス)の1日当たり運賃は3万9538ドルと採算線を超えた。次に大きなサイズのパナマックス(6万〜7万トン重量クラス)はほぼ採算線の1万2168ドル、パナマックスより小さいスーパーマックスのスポット運賃は、1万1385とこちらもほぼ採算線に乗ったと見られる。 ケープサイズの運賃が大幅に回復した理由は、中国がブラジルから鉄鉱石輸入を再開したこと。ブラジル−中国航路だけを取ればスポット運賃は1日当た
Shipping rates hit zero as trade sinks (貿易縮小で輸送料がゼロに) By Ambrose Evans-Pritchard, International Business Editor Telegraph:14 Jan 2009Freight rates for containers shipped from Asia to Europe have fallen to zero for the first time since records began, underscoring the dramatic collapse in trade since the world economy buckled in October. アジアからのヨーロッパ向けコンテナ輸送料が、記録が採られ始めて以来初めてゼロになり、10月に世界経済が破綻してからの貿易の劇
市況悪化はまだ2回表、回復に4、5年かかる――宮原耕治・日本郵船社長 (1) - 09/01/13 | 18:30 海運のスポット運賃総合指数、バルチック海運指数(BDI)は2008年5月下旬に史上最高値の1万1793をつけた後、わずか半年後の12月上旬には史上最低水準の663まで95%下落した。宮原耕治社長は5月の最高値も足元の水準も「異常」と切って捨てる。 ――BDIは未曾有の暴騰の後に真っ逆さまに下落しました。 この4、5年が異常でした。世界同時好況で、国際物流、とりわけ資源輸送が増えていきました。それでケープサイズ(大型バラ積み船)のスポット運賃が高騰しました。 その後に直角に近い角度で市況が急降下した理由は、直接的には中国ですが、主因は欧米ですよ。サブプライムローン・バブルがはじけて、中国から欧米への輸出が大減速を始めました。 それまでは、中国の旺盛な鉄鉱石や石炭の買い付け
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世界的な海運指標、バルチック海運指数(バルチック・ドライ・インデックス。以下、BDI)が一向に下げ止まらない。 1985年の年平均のスポット運賃を1000とするBDIは、鉄鉱石や石炭、穀物を運ぶ大小さまざまのドライバルク船、いわゆるバラ積み船の運賃総合指数だ。中国の資源“爆食”を背景に03年ころから暴騰。5月20日には史上最高値の1万1793をつけた。しかし、それから半年も経たない11月5日のBDIはたったの826。最高値から93%マイナス、過去最低記録を更新する勢いで暴落中だ。 主犯格はヴァーレ、船転がし、投資銀行 今回の海運市況崩落の引き金を引いたのはブラジルのヴァーレにほかならない。世界最大の鉄鉱石採掘会社であるヴァーレは、中国と65%の鉄鉱石値上げで合意済みだったが、9月に12%の追加値上げを中国の鉄鋼メーカー大手、宝鋼集団に申し出た。異例の期中値上げに対し、中国は30%の値下
ああ、含み益、含み益ったら、福見益♪ でも円高がちょい収まり気味で、なんじゃらかんじゃらアメリカから取り寄せたがっていた、エカテリーナ嬢はふくれています(笑)。 Investors shun Greek debt as shipping crisis deepens (海運危機が深まり、投資家がギリシャ債にブーイング) By Ambrose Evans-Pritchard and Rowena Mason Telegraph:28 Oct 2008Freight rates for shipping are crashing at the fastest pace ever recorded as banks shut off credit lines to the industry, precipitating a sudden crunch in world trade. 銀行が海運業
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