マサチューセッツ工科大学(MIT)、中国科学院、華南理工大学の研究チームは、厚さ数十nmの金属箔を切り紙のように加工する「ナノキリガミ」の手法を用いて光を制御する技術を開発したと発表した。光を利用する通信やセンサ、光コンピュータといった分野に応用できる可能性がある。研究論文は「Science Advances」に掲載された。 厚さ数十nmの金属箔を集束イオンビームによって加工した形成したナノキリガミの三次元パターン。光学フィルタ機能をもつように設計されている (出所:MIT) 今回の研究では、集束イオンビームを使って厚さ数十nmの金属箔を加工し、精巧な三次元パターンを形成した。特定の偏光を選択的にフィルタリングできるようにパターン形状を設計したという。 ナノキリガミの手法自体は最近研究が進んでおり、複雑な形状の加工ができるようになっているが、これまでのナノキリガミには機械的な機能をもたせた