(CNN) 昨年2月のニュージーランド地震で大きな被害を受け、解体が決まったクライストチャーチの大聖堂の代わりに仮設の大聖堂を建設する事業が、22日までに始動した。日本人建築家の坂茂氏が、厚紙を利用した建物を設計した。 坂氏によると、仮設大聖堂は耐震性が高いとされるA字型の構造で、厚紙製のパイプに木材や鋼鉄を組み合わせ、コンクリート基礎の上に建設する。今年末までに完成する計画だ。建設予定地は市内のラティマー広場。収容人員は700人で、礼拝のほかコンサートや展示会、市民行事などにも利用される。 再建プロジェクトの担当者は「街の未来へ向けた希望の象徴になる」と語った。 大聖堂はマグニチュード(M)6.3の本震で尖塔(せんとう)が倒れ、その後も余震で壁面やステンドグラスの崩落が続いていた。英国国教会は今年3月、修繕には多額の費用がかかるとして、解体の方針を発表していた。 坂氏はこれまでに、厚紙を