愛知県名古屋市の名古屋市博物館は、4月25日~6月7日、江戸時代にたびたび出現した「猫ブーム」の様子を浮世絵や土人形で展観する「いつだって猫展」を開催する。 浮世絵に登場する猫の姿を多数展示 少なくとも弥生時代中期から日本にいたとみられる猫は、奈良・平安時代以降に上流階級に愛玩されるペットとなり、江戸時代に入るとネズミを捕まえる益獣として、魔を払う縁起物・魔性の存在として愛されるようになったという。 また、江戸時代後期にはたびたび「猫ブーム」が訪れ、とくに天保12年~13年(1841年~42年)には、愛猫家である歌川国芳が猫を題材とした浮世絵を多数発表。擬人化された猫や歌舞伎役者の似顔絵が顔になった猫が見られるなど、猫ブームが爛熟した。