かつて、冬のお茶の間にはミカンは欠かせなかった。手が黄色くなるのを心配するほどミカンをたくさん食べたものだが、今はそんなこともないという人もいるだろう。ふと、「山盛りミカン」の光景が甘い香りとともによみがえってきた。 冬の風物詩の姿も減り・・・ 若者の間では昭和レトロブームが続いているという。昭和の冬の光景といえば「こたつでミカン」だった。ミカンは箱で買い、食卓にはミカンのかごがあった。手を伸ばせばいつでも食べることができる身近な果物だったはずだが、いつからか、あまりミカンを食べなくなった。八百屋や果物屋の店先にミカンが占める割合も減っているような気がする。 実際、ミカンの消費は激減し、生産量も最盛期だった1970年代の5分の1ほどまでに減っているという。この現状は寂しい限りだ。 それにしても、思い起こすとあの頃、なぜあんなにミカンがあふれていたのだろうか。 温州ミカンの親が明らかに 私た
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