「源氏物語」「東海道中膝栗毛」・・・誰もが知る日本を代表する古典文学です。日本人でも敷居が高いそれらに魅了された外国人研究者がいます。韓国、イギリス、イタリアなどから京都へ活躍の場を移した3人の日文研研究員に、多様な古典の魅力について語ってもらいます。長く受け継がれてきた日本の宝物をあらためて知り、読みたくなるよう、楽しくディスカッションします。
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この度、国際日本文化研究センター(日文研)では、コロンビア大学のハルオ・シラネ教授とともに、「妖怪」を理論化・歴史化するディスカッションを開催します。これまで日文研にて進めてきた、妖怪に関する共同研究会やデータベースの構築、大衆文化プロジェクトなどの成果を基に、妖怪研究のよりグローバルな展開を目指して議論していきます。どうぞふるってご参加ください。 プログラム・詳細につきましては、チラシをご参照ください。 プログラム 12月16日(土)9:00~12:00(日本時間) (※12月15日(金)19:00-22:00(ニューヨーク時間)) 【問題提起】「妖怪」を定義・理論化し、比較する ハルオ・シラネ(コロンビア大学・教授 2019年山片蟠桃賞、第1回日本研究国際賞受賞) キリスト教、仏教、イスラム教などの大宗教や科学の普及に伴って、民間信仰的なものは排除されていくと言われているが、日本では、
≪講演Ⅰ≫ 「中近世日本語心情表現の応用と転換 -もじりの史的心性学」 マルクス・リュッターマン(国際日本文化研究センター名誉教授) 中近世以降、「オソレ」表現は漢語の挨拶文句からも影響を受けて、和語の使い方、ひいてはその意味まで大幅に変わった。この挨拶・推量の修辞として徹底した過程をちょうど二十年前に同じ講堂で述べたことがある。古文書の表現ではほかにも心情表現が応用され、原意のままばかりで使用されない。「恋」や「冷」の文字が渡るに連れて風土と社会環境によって心情を語る新しいニュアンスが加わった。敬意などについてこそ言葉選択は容易な判断ではなく、故実書でこれを「思い煩い」を抱かせたもの、「書札煩しい」ものと捉えられたもので、心情表現に内在している緊張と拮抗を描写している。フロイト心理学で文明社会の「違和感」という心境に通じると思う。 社交の各判断に伴う支配的な観念の一つは「オソレ」で描かれ
日本伝統音楽における語り物の系譜-旋律型を中心に- (The Narrative Tradition in Japanese Music:The Changing Role of Melodic Patterns) Alison Tokita(アリソン・トキタ) モナシュ大学日本研究科助教授 メルボルン日本研究センター所長 はじめに-語り物の研究について 語り物という言葉は唄い物と対比的に使われ、説教・絵解き・舞・平曲・幸若舞、また義太夫節より前の浄瑠 璃・義太夫節・一中節・大薩摩節・宮薗節・常磐津節・清元節・新内節などのさまざまな浄瑠璃、さらに筑前琵琶、新しいところでは、浪花節などを指します。唄い物は、地唄・長唄・端唄・小唄などになります。中国では、一九九〇年の時点でも三百を越す語り物の種目が残っているようで、これに比べれば日本の現存の語り物の数は少ないのですが、それでも長い間にわたる歴
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二十一世紀の漢文-死語の将来- (Kanbun for the XXIst Century ―The Future of Dead Languages― ) Jean-Noel A. ROBERT (ジャン-ノエル ロベール)フランス パリ国立高等研究院 教授 其の一 はじめに パリ大学をはじめとして、のち国立高等研究院の宗教学部でフランス人の学生たちに漢文入門講座を担当しだ してから、早くも十五年以上になる。一年間で終わるこの入門講座は、大学で「日本文学」という専門コースを選んだ学生にとって必須科目なので、パリ東洋語学校の学生を含めて、毎年十人位を相手に講義する。 担当者として、日本語の学生に漢文を教えることの主な困難は、まず漢文の勉強の必要性を理解させることで ある。ここで漢文というのは、いうまでもなく中国の古語(中国語では「文言」と呼ばれるもの)を指すだけでなく、歴史を経て日本語の発
このデータベースには、日本民俗学の文献から集められた怪異・妖怪伝承についての35,089件の書誌情報が入っています。
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内容 芭蕉、蕪村をはじめ主要な俳諧作品についてデータベース化したものである。収録のデータはすべて勢田勝郭氏(奈良工業高等専門学校教授)がみずから多年にわたって入力・蓄積されたもので、日本研究のために役立てて欲しいとのお申し出により、当センターに一括寄託されたものである。 件数 25,652件(平成14年1月更新) 利用方法 下の検索画面から入ってください。 検索画面
中国語の中の日本語(Chinese Borrowings from the Japanese Language) 陳 生保(Chen Sheng Bao) 上海外国語大学教授 はじめに 「共産党 幹部 指導 社会主義 市場 経済」 という文は、すべて日本製漢語語彙でできているといったら、こ れらの語彙をさかんに使っている普通の中国人は信じかねるだろうし、これらの語彙の原産地の日本人も、たぶん半信半疑だろうが、しかし、それは事実である。私が十年前にこれまでの先行研究をふまえてまとめた「中国語の中の日本語」 は、その間の消息を伝えている。 現在、日本語は毎年一万語(その多くは音訳による外来語だろうが) のペースで新語が増えているそうである。ところが、二千年の長きにわたって中国語の中に入った外来語は、たったの一万語にすぎない。そして、そのほぼ一割に当たる千語の外来語は、日本製漢語語彙なのである。
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