【独自】次回の善光寺の御開帳は「2027年」に決定 延期前の21年から数えて7年目、開催期間は2ヵ月以上か 長野市で準備開始へ
書籍からデータを一元化し、ウェブサイトで公開するファイルを確認する三沢亜紀さん=23日、阿智村の満蒙開拓平和記念館 下伊那郡阿智村の満蒙(まんもう)開拓平和記念館は、全国各地から満州(現中国東北部)へ渡った千以上の開拓団や満州開拓青年義勇隊などについて、名称や入植地域、在籍者数などのデータを一元的にまとめ、25日から同館ウェブサイトで公開する。全国から約27万人が送り出され多くの犠牲を生んだが、各団体の情報を網羅したデータベースはなかった。横断的な検索などができるようになり…
私が早稲田大学の田村すず子先生の合宿で北海道平取(びらとり)町に行き、アイヌ語の話者の元を訪れたのは、大学3年生の時。その時から気になっていたことは、この人たちはなぜこんなに熱心に私たちの相手をしてくれるのだろうということだった。 ペナコリという集落に住む川上松子さんには、その後も10年以上にわたって大変お世話になったが、初めて会った時から、簡単な単語もろくに聞き取れない学生たちに、一生懸命アイヌ語での会話を聞かせようとしているのが、ひしひしと伝わってきた。 その会話の相手は木幡菊三さん。会話そのものは、日本語になったりアイヌ語になったり、気の向くままだったが、韻文で節をつけて語るヤイクレカㇻパ「会見の辞」というもので私たちを迎えてくれた。その時には当然のことながら、何を口にしているのかわからなかったのだが、その後何十年もたって、このヤイクレカㇻパの実演記録は、北海道全体でもごくわずかしか
長野市伊勢宮の写真家坂口清一さんは、盲目の女性旅芸人「瞽女(ごぜ)」を撮った未発表写真を40年以上たった今も大切に保管している。かつて信州も訪れた瞽女たち。巡業するほぼ最後の姿が生き生きと写っている。「人情味ある瞽女さんたちとの旅のおかげで、(他の)被写体を撮るとき、その心まで記録することができるようになった」と感謝の念を抱く。(上野啓祐) 写真は全てモノクロ。3人の瞽女たちは着物姿で、頬かむりをしたり、すげがさをかぶったり。田んぼの中のあぜ道や雪道、交通量が多い道路の脇を連なって歩き、訪れた民家の縁側や玄関で、目をつむって三味線をかき鳴らしてうたう。その後にコメやお金をもらう場面の写真もある。 瞽女は親方や弟子ら3~4人1組となり、視力が残る「手引き」を先頭に村々を訪ね、語り物などをうたった。近代化に伴って次第に姿を消したが、新潟県では長岡市や上越市高田を拠点に、戦後まで残った。坂口さん
■方言の分布や変化 研究進展期待 「信毎ペンの庫(くら)」に収蔵していた方言調査資料は、テレビなどで標準語が浸透する前の1951(昭和26)年当時、県内の方言がどのように分布していたかを…
「でかいなあ。こんな石がなぜここにあるのか」―。長野市箱清水の城山公園で、県信濃美術館本館の建設工事中に発見された巨石が、地元の地質研究者の興味を引いている。巨石は三つで、いずれも安山岩。直径2メートル、高さ1・5メートル程度、推定7〜8トンはある。現地を訪れて石を調べた信州大教育学部の竹下欣宏准教授(43)=地質学=らは「過去に裾花川の大規模な洪水で運ばれたのではないか」と推測している。 巨石は地面を掘削中、地下6メートル付近で見つかった。研究者らが知ったのは6月19日付の本紙朝刊文化面。この巨石を使ったアートプロジェクトが紹介されたのがきっかけという。 竹下さんや長野市戸隠地質化石博物館の学芸員、田辺智隆さん(58)らは7月中旬、美術館の許可を得て巨石を見に行った。角が取れて丸く、一緒に掘り出された土の中にも直径50センチ程度の丸い石がたくさんあったため、川で運ばれてきたと推測する。
北安曇郡白馬村は近く、小型無人機ドローンを使った山間部での荷物配送の実用化に乗り出す。天候に左右され、費用がかかるといった課題があるヘリコプターでの輸送を補完する狙い。生鮮食品を運んで山小屋の生活環境の充実を図るほか、遭難対策や環境保全にも活用する。 村や村内の山小屋運営会社、ドローン関連企業などでつくる「村山岳ドローン物流実用化協議会」が取り組む。村はドローンを使った荷物配送の実験地域として国の選定を受け、同協議会が昨年10月に実証実験を行った。村は12日開会の村議会定例会に、関連費用3400万円を盛った本年度一般会計補正予算案を提出。国の地方創生推進交付金も活用する。 ドローンでの配送は野菜などの生鮮食品を想定。猿倉のヘリポート(標高約1200メートル)が発着点で、標高差約1500メートルの村営頂上宿舎や白馬山荘に最大10キロの荷物を配送する。配送以外にも、遭難対策などに役立てるための
安曇野市穂高有明の古田清さん(72)、春江さん(70)夫婦が飼育している「天蚕(てんさん)」の繭から生産したエメラルドグリーンの糸が、世界遺産・薬師寺(奈良市)の大講堂に掲げる「繍仏(しゅうぶつ)」の一部に使われることが決まった。一般的な黄緑色の天蚕糸に比べて青みが濃いのが特徴で、夫婦が2015年に安定生産にこぎ着けた。春江さんは「安曇野と薬師寺の新たな縁が結ばれてうれしい」と話している。 春江さんらによると、布に阿弥陀(あみだ)如来を刺しゅうした繍仏は現在、都内で制作中。長辺9メートル、短辺6・5メートルほどで、糸は阿弥陀如来の後方から放たれる光の輪「円光(えんこう)」の一部に使われる。 古田さん夫婦は突然変異で出現するエメラルドグリーンの繭を選別し、交配を重ねて5年がかりで安定生産に成功。その糸は昨年、「安曇野エメラルドグリーン」として商標登録された。春江さんは「多くの協力を得て繭の改
諏訪信用金庫(岡谷市)は岡谷市銀座に同信金記念館を建設し、12日に開館式典をした。2017年の創立80周年記念事業で、同信金が所有する市出身の童画家武井武雄(1894〜1983年)の作品や、諏訪地方に関連する書籍など約3千点を所蔵、展示。14日から一般公開する。 記念館は、1937(昭和12)年に前身の岡谷信用組合を創立した時に本店を置いた場所に建設。創立当時をイメージした近代建築風のデザインとした。1階は「武井武雄の部屋」。2階には、諏訪市出身の作家新田次郎(1912〜80年)の作品を収めたコーナーもある。 式典で同信金の今井誠理事長は「市の歴史・文化の発展のため、少しでもお役に立ちたい」とあいさつ。開館に合わせて市に100万円を寄付した。記念館(電話0266・21・1013)は午前10時〜午後4時に開館し、無料。土日・祝日は休館。 (5月13日)
松本市内田の牛伏川(うしぶせがわ)にある階段状の石積み水路「牛伏川階段工」(国の重要文化財)が今年、1918(大正7)年の完成から100周年になる。県や市、住民団体などでつくる実行委員会が、現地見学会やシンポジウムなど本年度実施する記念行事の概要をまとめた。自然と調和しながら1世紀にわたり山を治めてきた「土木遺産」を次世代につなげる動きだ。 牛伏川階段工は1916〜18年、砂防事業の一環として整備。長さ141メートル、高低差23メートルの水路に19段の段差がある。フランスの水路を参考にしており、周囲に溶け込んだ美しい景観が特徴だ。熟練した石積みも技術的に高いとして、2012年7月に重要文化財に指定された。 メインの記念行事は10月18、19日。初日は現地見学会をした後、参加者交流会(有料)を予定。2日目は市内のMウイングでシンポジウムと講演会があり、市文化財審議委員後藤芳孝さんが「文化財と
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