細井美裕 我々が思う“公園”の役割を問い直す日比谷公園の持つ歴史 日比谷公園で新作『余白史』の展示が終了しました。東京都のプロジェクトで、現代美術作家の大巻伸嗣さん、建築家の永山祐子さんと、細井の3名による屋外展示です。 お話をいただいてから、まず圧倒的なビジュアルの作品を作られているお二方と、音の作品がどのように共存すべきかを考えました。日比谷公園の歴史のリサーチから始め、公園に通ってたどり着いたのは、日比谷公園のサウンドスケープを公的に保管する、というリサーチ・ベースの作品です。 日本初の洋風近代式公園として作られた日比谷公園は、我々が思う“公園”の役割を問い直すさまざまな歴史を持ちます。例えばまだ公園に花があれば盗まれる時代に、“花を盗まないくらいの公徳心を養う教育機関のひとつ”として花菖蒲、朝顔、菊しか見ていない人々にチューリップやパンジーを、しかも西洋花壇の形式で鑑賞させる(*)
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