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Husserlに関するfunaki_naotoのブックマーク (17)

  • 戦前にはほぼ無視されたフッサールの「『改造』論文」 - 研究日誌

    1923年から1924年にかけて、フッサールは日の総合誌『改造』に3篇の論考を寄稿した。当時いろいろあって未刊行に終わった残り2篇とあわせて「『改造』論文」とも呼ばれるこの連続論文は、1989年に『フッサール全集』(Husserliana)第27巻として出版されるまで、世界中のほとんどの人にとって読むことが難しい文献だった。そもそも『改造』にアクセスすることが日以外の国では簡単ではないだろう。それに加えて、第1論文「革新:その問題と方法」(1923年)こそ日独両言語で誌面に載ったものの、第2・第3論文は日語訳だけの掲載だったのである。つまり、当時の日の人々はフッサールの「『改造』論文」をいちはやく読むことができる例外的な立場にいたということでもある。 だが、どうやらこの論文は戦前の日でほとんど何の反響も引き起こすことなくスルーされたようである。というのも、「『改造』論文」に言及し

    戦前にはほぼ無視されたフッサールの「『改造』論文」 - 研究日誌
  • フッサールにたどりつくために——富山豊『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年) - 研究日誌

    『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年)を、著者の富山豊さんからお送りいただいた。待望の単著といっていいだろう。志向性に関するフッサールの見解について私が論じる次の機会——万事が順調に進めば今年の5月後半には最初の機会がやってくる——に書を詳しく検討しなければならないことははっきりしているので、まずはざっと一周読んだ。読む前から分かっていたことではあったが、期待させるだけ期待させておいて……ということにはまったくならなかった。待ち望んだ甲斐があった。以下に簡単な感想を記しておく。同書のページ数への参照はアラビア数字だけで行う。 書はフッサールに関する入門書だが、私の知るかぎり、他のどの類書とも異なっている。ある哲学者についての入門書というものは、その哲学者の思想の全体像を示すのを目的にするのが通例である。それに対して書は、フッサール現象学の全体像を包括的に示すわけではない。

    フッサールにたどりつくために——富山豊『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年) - 研究日誌
  • フッサールの遺稿 ナチから現象学を守った神父 | 左右社 SAYUSHA

    定価 3,850 円(税込) 電子書籍価格 3,740 円(税込) ジャンル哲学・思想 歴史・人類学 刊行日2023年01月31日 判型/ページ数四六判 上製 336ページ ISBN978-4-86528-358-7 CコードC0010 重版情報1 装幀・装画松田行正+杉聖士/装幀 フッサール以後の現象学はここからはじまった。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 哲学史には、哲学者以外の立役者が存在する。まるで映画のようにスリリングに描かれる現代の現象学研究誕生秘話。 ——小川仁志(哲学者・山口大学国際総合学部教授) --------------------------------------------------------

    フッサールの遺稿 ナチから現象学を守った神父 | 左右社 SAYUSHA
  • 知覚と志向性 - 株式会社晃洋書房

    はじめに 凡 例 第一章 混合的代表象としての知覚 ――『論理学研究』(1900/01)における知覚と志向性の概念 Ⅰ 代表象と知覚の言語論的解釈 第一節 意義志向と意義充実 第二節 現出作用としての統握 第三節 感覚内容の意味的解釈としての統握 第四節 志向性の構造 第五節 志向性の指示論的な捉え方 第六節 現出作用としての知覚 第七節 代表象としての統握 第八節 混合的代表象としての知覚 Ⅱ 前期知覚理論の問題点 第九節 代表象理論の諸問題 第十節 志向性の指示論的な捉え方の問題 第二章 志向性分析の現象学的な転換 ――『論理学と認識論入門』講義 (1906/07) における相関性の思想 第一節 認識論的問題の展開 第二節 純粋現象の質学としての現象学 第三節 現象概念の二義性 第四節 志向性の相関的な構成分析としての現象学 第五節 志向性の問題 第三章 現出理論の形成 ――『物と空

  • 稲垣 諭 (INAGAKI SATOSHI) - 「幾何学の起源」再考 ―フッサール現象学のリサーチ・プログラム - 論文 - researchmap

    稲垣 諭 巻 号 9 開始ページ 93 終了ページ 108 記述言語 日語 掲載種別 研究論文(学術雑誌) リンク情報 URLhttps://toyo.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=11922&item_no=1&page_id=13&block_id=17 エクスポート BibTeX RIS

  • 秋吉 亮太 (Ryota Akiyoshi) - 鈴木俊洋『数学の現象学』に関するいくつかのリマーク - 論文 - researchmap

    秋吉亮太 巻 12 号 開始ページ 149 終了ページ 158 記述言語 日語 掲載種別 研究論文(学術雑誌) リンク情報 URLhttp://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~t980020/Husserl/Vol_12_2014/09_Akiyoshi.pdf エクスポート BibTeX RIS

  • 植村玄輝(2017)『真理・存在・意識──フッサール『論理学研究』を読む』 - 株式会社 知泉書館 ACADEMIC PUBLISHMENT

    序論 第1章 形而上学・学問論・記述的心理学――『論研』の背景 1.1 形而上学 1.2 学問論 1.3 記述的心理学 第2章 論理学の性格をめぐる考察――『論研』第1巻(1) 2.1 技術学としての論理学と心理主義 2.2 心理主義批判の深化 2.3 規範的な論理法則と記述的な論理法則 第3章 学問論としての純粋論理学と哲学者の仕事――『論研』第1巻(2) 3.1 学問論としての純粋論理学 3.2 論理学の基概念の解明――哲学者の第一の仕事 3.3 客観的認識論の拡張――哲学者のもうひとつの仕事 3.4 哲学者の二つの仕事とは結局のところ何か 第4章 認識の現象学と客観的認識論――『論研』第2巻(1) 4.1 概念の「起源」――ブレンターノのプログラムの継承 4.2 哲学者の二つの仕事の区別 4.3 現象学の形而上学的中立性 第5章 認識の現象学――『論研』第2巻(2) 5.1 問題設

  • フッサール『形式論理学と超越論的論理学』 | みすず書房

    書『形式論理学と超越論的論理学』(1928年発表)は中期フッサールの代表作である。1891年に『算術の哲学』でデビューし(これについてはジャック・デリダ『フッサール哲学における発生の問題』みすず書房、で詳しく論じられている)、1900年と翌年に刊行した『論理学研究』第1巻と第2巻は、フロイト『夢判断』ともども、20世紀とともに生まれ、20世紀の学問・思想を方向づける書となり(『論理学研究』第2巻に触発されてデリダは『声と現象』を書きあげた)、1910年代には「現代哲学の原点」といわれる『イデーン』を、晩年の1930年代には『デカルト的省察』および、「ヨーロッパ的学問の危機」を中心に近代の認識論批判と当時の時代状況の中で現象学の在り方を訴えた『諸学の危機と超越論的現象学』を書きあげ、1938年に世を去ったフッサールの学問的歩みと書の意義については、膨大な未刊の論文ともども、むろんここに書

    フッサール『形式論理学と超越論的論理学』 | みすず書房
  • 形式論理学と超越論的論理学:みすず書房

    FORMALE UND TRANSZENDENTALE LOGIK Versuch einer Kritik der logischen Vernunft 「近代の諸学に欠けているのは〈非常に広範ではあるが、しかし原理的に統一された意味での学問論的な諸問題と諸原理を、すべて包括する真の論理学〉つまり〈超越論的な論理学として、認識についての最も深い自己認識によって諸学の進路を照らして、諸学がそのあらゆる営為を理解しうるようにする論理学〉である」 「真の論理学は〈諸学に真の学問としての可能な意味を与えるような、超越論的な諸原理のシステム〉を明示しようとしている」 認識批判的に学問の基礎づけを行なおうとするフッサールにとって、重大な問題は、論理学の根法則をいかに現象学的に基礎づけるかということであった。『イデーン』以後、1920年代の講義『受動的総合の分析』をへて、1931年『デカルト的省察』

  • ハイデガー・フォーラム

    フォーラム ハイデガー・フォーラム 第十八回大会(終了しました) 2023年9月23日(土)、24日(日) 大阪教育大学(天王寺キャンパス)西館 講義室AおよびZoomミーティングルームを用いたハイブリッド開催 オンライン参加の事前登録用のURLは、会員宛てメーリングリストにて通知。 参加費(運営協力費):会員2,000円、一般聴講者一日当たり1,000円(高校生500円) オンライン参加の方は、大会前日までに、当会の郵便振替口座にお振り込みください。なお、聴講を希望される非会員の皆様におかれては、大変恐縮ですが、直接、対面会場へお越しください。コロナ禍以前と同様、一日当たり1,000円の参加費(高校生500円)で、どなたにもご聴講いただけます。 なお、対面会場では資料等の配布は原則的に行ないません。対面会場にお越しになる皆さまにおかれては、各発表者の発表原稿等の資料は、事前に、下の大会プ

  • 数学の現象学 | 法政大学出版局

    A5判 / 254ページ / 上製 / 価格 4,620円 (消費税 420円) ISBN978-4-588-15068-5 C3010 [2013年11月 刊行] 数学者フッサールを哲学者に変えた数学論上の問題を現象学発生の問題背景として取り出し、フッサールが最終的に現象学という新しい哲学を創始するに至る過程を辿り、その現象学的方法論によりいかなる数学論が得られるかを提示する。未公刊の草稿やノートなども精査し、数学的対象の直観的把握を巡る問題から、後期フッサールを含めた「フッサール数学論」を解明し、現象学・数学論に新たな展望を示す。 鈴木 俊洋(スズキ トシヒロ)1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、上智大学理工学部ほか非常勤講師。 主な著作・論文に、『岩波講座 哲学05 心/脳の哲学』(岩波書店、2008、共著)、『概説 現代の哲学

    数学の現象学 | 法政大学出版局
  • 門脇俊介『フッサール』 - logical cypher scape2

    フッサールについては、元々あまりしっているわけではないが、これを読んでフッサールのイメージが変わったかもしれない*1。 というか、おそらく著者自身が、今まであまり言われてなかったフッサール像を出そうとしたのかな、と思う。 筆者は、フッサールには3つの側面があるという。(1)基礎付け主義者(2)生の哲学者(3)反自然主義者の3つであり、ここでは特に3番目の姿に着目する。 まず、最初に心の哲学の話から始まる。心の哲学について、クオリアに着目する立場と志向性に着目する立場のふたつに分類した上で、フッサールが心の哲学の反自然主義立場の出発点である志向性理論の推進者だったと述べる。 そして、20世紀に起こった表象主義の転換との関わりも見て取る。 人間が表象によって世界をあらわすとは一体どういうことなのか、というのが哲学において長く論じられたことだが、近代においては、心の中の観念(表象)と世界との関係

    門脇俊介『フッサール』 - logical cypher scape2
  • 読書案内:フッサール現象学入門

    若手現象学者 @uemurag さんによる、フッサール現象学に関する入門的な読書案内です。 ※ツイートの流れを見やすくするため、一部ツイートの順序を入れ替えています。

    読書案内:フッサール現象学入門
  • 『『日本語の復権』加賀野井秀一』

    すっぴんマスター(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。 ■『日語の復権』加賀野井秀一 講談社現代新書 日語の復権 (講談社現代新書) 再読です。 なんの記事だったか忘れちゃったけど、なにかでこのを引き合いに出して、いずれ紹介します、みたいなことを書いちゃったおぼえがあるので、ちょうど同じ著者のちがうを買ったところだし、読み返してみました。ぜんぜん知らなかったけど、講談社現代新書、カバーデザイン変わっちゃったんですね。なんかだっさいなぁ。あの薄い茶色みたいのがシックでよかったのに。表紙はそんなでもないけど、それぞれに色がちがうから、背表紙がとりどりに棚に並んでる様子は、書き込みが多すぎてわけわかんなくなってるカレンダーみたいだ…。 この加

    『『日本語の復権』加賀野井秀一』
  • 「私」おばけのフッサール - G★RDIAS

    フッサールはドイツ(オーストリア)の哲学者で、「現象学」の創始者。20世紀の哲学や社会学に大きな影響を与えた。その最晩年の主著が、この『デカルト的省察』である。 デカルト的省察 (岩波文庫) 作者: フッサール,浜渦辰二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/02/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (42件) を見る このの中で、フッサールは、「我思うゆえに我あり」のデカルト原理にまで戻って、もう一度、確かなものとは何かをはっきりさせようとしている。不確かかもしれないものをぜんぶカッコに入れて除外していくと、結局、「私」みたいなものだけが残る(これはデカルトがやったこと)。でも、すぐに問題になるのは、じゃあ、「他人」っていないの?ということ。「他人」がいることまで不確かだって言うのなら、それは「独我論」じゃないのか? フッサールは、それに答

    「私」おばけのフッサール - G★RDIAS
  • http://www.hss.shizuoka.ac.jp/shakai/ningen/hamauzu/logik-welt.htm

  • 『これが現象学だ』谷徹 - logical cypher scape2

    ヤバイ。現象学ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。 現象学ヤバイ。 今までスルーしてきたのをちょっと後悔したくらい(もっとも、今このタイミングで読んだから面白さが分かった、というところもある)。 フッサールを誤解していた。というか、今までフッサールに対して抱いていたイメージが変わった。 エポケーして、カクテルグラスでも哲学できて、直方体は長方形と正方形に分解して、弟子のハイデガーを後継者にしようとしたけど結局なってくれなくて、なんかこう実存主義からポストモダニズムにかけてくらいの人たちにやけに気に入られて という感じのイメージだったので、完全にわず嫌いしていたところがあった。今まで、現象学をしっかり解説してくれるには出会ってなかったし、あっても、「他の哲学の基礎になってて大切だからちょっと触れるけど、難しいからこれで勘弁ね」みたいなので、全然分からなかった。 ただ、サールが志向性という

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/10/24
    「今ここにいる自分がまさに他ならぬ自分でしかありえないこと、そのことに対して驚きを隠しきれない人種が、哲学者」
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