10月20日の土曜日から、翌金曜日までハーバート大学のカイプ教授が来日し、それにあわせて毎日のように講義や講演が行われたため、若手学者のOさんはこの一週間をチベット・ウィークと命名した。 この間、関東の若手チベット学者たちは、先月の若手チベット学者国際会議のホスト国としての疲れも癒えないというのに(あれは関西の若手が疲れたのか)、これらの講義に出席したり資料作成にあたったりでてんてこ舞いであったらしい。 チベット・ウィークの始まりは、10月20日(土)筑波大学で行われた第六十回日本チベット学会であった。 学会の内容をざっとまとめると、休憩をはさんで前半が歴史・言語・人類学で、後半が仏教学の発表であり、前半は比較的わかりやすい内容のものが多かったが、後半のとくに文献学は難解すぎて、専門外の自分にはほとんど理解できなかった。 記念講演は、来日中のカイプ教授。テーマはイェーシェーウーの伝記文献。