(2)へ、はじめから読む方はこちら(1)へ ■考察 下部構造が上部構造の影響、因果関係の不分明 死に舞さん(@shinimai)も いろんなとこで言ってるけど、ベンヤミンのアウラは認識論的な話と複製に関わる存在論的はなしごっちゃにしているから使えない。 http://twitter.com/shinimai/status/64677464487632896 とおっしゃっていた。これと重なりつつも少しずれるかもしれないが、私にはこの議論は因果関係が不明確なように思われる。 史的唯物論と神秘主義のコンビネーションがベンヤミンの特徴であり、一応写真や映画の登場によって認識の条件が変わったという論旨ではある(下部構造が上部構造に先駆ける)。 が、そもそもそれらが登場するきっかけ・要因も大衆化という社会状況による部分が大きいので、よく考えるとどちらが先行する要因であるかは不分明であるといわざるをえな