生物をつくる有機分子はどのように誕生したか、「6つの化学物質」からの反応経路をシミュレーションにより再現! 生命誕生前の地球には非常に基礎的な化学物質しかありませんでした。 それらが化学反応を繰り返し、現在の複雑でさまざまな分子たち、特に生命を作り出す有機物質を生み出したのです。 これは「バラバラにした時計の部品を袋に入れてシャカシャカ振っていたら時計に戻った」というくらい奇跡的な出来事だと言われたりもします。 しかし、現在では「生命起源(英: Abiogenesis)」の研究も進歩していて、無生物から生命が誕生する化学反応の経路もコンピュータシミュレーションから明らかになりつつあります。 科学誌『Science』に9月25日付けで掲載された新たな研究は、初期の地球にも存在した基礎的な分子を出発点に化学反応をシミュレートするソフトウェアを使って、実際に生命が誕生した経路を再現することに成功