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scienceに関するgavのブックマーク (350)

  • 5mの魚竜の胃になんと4m級の獲物、「大物食らい」最古の証拠か

    魚竜の仲間ベサノサウルスの群れの復元図。魚竜は古代の海生爬虫類で、今日のイルカやクジラに似ていた。新しい研究により、ベサノサウルスに近い魚竜の化石の腹の中に最後の事が保存されていたことが明らかになった。(ILLUSTRATION BY FABIO MANUCCI) 今からおよそ2億4000万年前、巨大な海生爬虫類が、自分より体長が少しばかり短い海生爬虫類をのみ込んだ直後に死亡し、化石になった。 2010年に中国南西部の科学者たちが発掘を始めるまで、2頭はそのままの状態で石の中に閉じ込められていた。科学者たちは、太古の海での生と死に関する知識の多くが、海のモンスターのこの「ターダッキン」(七面鳥(ターキー)の中にカモ肉(ダック)や鶏肉(チキン)などを詰めて焼いた料理)によって覆される可能性があると主張している。 米カリフォルニア大学デービス校の古生物学者である藻谷亮介氏は、体長5メートルは

    5mの魚竜の胃になんと4m級の獲物、「大物食らい」最古の証拠か
  • 理研、エサや天敵などの匂いを認識する脳の仕組みを解明

    理化学研究所(理研)は8月21日、複数の揮発性分子の混合物である匂いを、「エサの匂い」や「天敵の匂い」など、単一の匂いとして認識する「匂いオブジェクト」の脳内表現を生成する情報処理の仕組みを解明したと発表した。 同成果は、同研究所脳神経科学研究センター知覚神経回路機構研究チームの遠藤啓太 研究員、高木(槌)佳子 研究員、風間北斗チームリーダーらによるもの。詳細は、科学雑誌「Neuron」(10月28日号)の掲載に先立ち、オンライン版に掲載された。 昆虫を含め多くの動物は、自然界の多種多様な匂い分子を検出して識別することで、その匂い分子を発しているエサや天敵、配偶相手を認識し、その情報に従って個体の生存や生殖行動など種の維持に必要な行動を起こす。多くの匂いは、複数の揮発性分子の混合物であるため、生物が匂いの源を認識するためには、それぞれの匂いを構成する分子の1つひとつを認識するのではなく、

    理研、エサや天敵などの匂いを認識する脳の仕組みを解明
  • CERN、ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊する反応の兆候を発見

    欧州合同原子核研究機構(CERN)は8月3日、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の実験において、ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊するという、希少な反応の兆候をATLAS実験で2σ、CMS実験で3σという統計的精度で観測したと発表した。 LHCのATLAS(実験)日グループには、大学院生を含めて約150人という非常に多くの日人研究者が参加している。今回の成果に対しては、名古屋大学大学院理学研究科・素粒子宇宙起源研究所の戸誠 特任教授、同大学大学院理学研究の堀井泰之 講師、同・加納勇也 研究員、同・川口智美 博士後期課程学生らの研究グループが主要な貢献を果たしたことが、名古屋大学から同月11日に発表された。詳細は、米物理学誌「Physics Review B」に掲載された。 来、素粒子は質量を持たないが、ヒッグス場との相互作用によって質量を獲得すると考えられており、その仕組みのことを「

    CERN、ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊する反応の兆候を発見
    gav
    gav 2020/08/14
  • そんなバカな…。古代生物「ウミユリ」は流木をイカダにして生活していた - ナゾロジー

    愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味映画鑑賞で、月に30〜40観ることも。 高等学校での理科教員を経て、現職に就く。ナゾロジーにて「身近な科学」をテーマにディレクションを行っています。アニメ・ゲームなどのインドア系と、登山・サイクリングなどのアウトドア系の趣味を両方嗜むお天気屋。乗り物やワクワクするガジェットも大好き。専門は化学。将来の夢はマッドサイエンティスト……?

    そんなバカな…。古代生物「ウミユリ」は流木をイカダにして生活していた - ナゾロジー
  • 準惑星ケレスの地下に「活動中の海」があると判明。生命体誕生の可能性もあり! - ナゾロジー

    準惑星ケレスには、表面に明るく輝く領域があると知られていました。 これまでの観測ではその明るい領域が何であるのか詳細は不明でしたが、NASAの探査機ドーンが調査を行った結果、これが塩の1種である炭酸ナトリウムであることが明らかになりました。 地球では、炭酸ナトリウムは海底にある熱水噴出孔の周辺に存在する物質で、ケレスに塩水が存在していることが示唆されたとのこと。 さらに最新の調査では、ここに地球以外では見つかっていないハイドロハライト(含水塩岩)という鉱物が確認されました。 ハイドロハライトは海水が存在することを示す明確な証拠となります。 こうした調査からNASAの研究チームは複数の論文を学術誌『Nature』で発表し、そこではケレスの内部が想像よりも高温であること、地下に塩水の貯水層が存在しており、それが地表に現在も湧き出していることなどを報告しています。 まさか岩石の固まりと考えられて

    準惑星ケレスの地下に「活動中の海」があると判明。生命体誕生の可能性もあり! - ナゾロジー
  • 準惑星ケレスは「海洋天体」 研究

    無人探査機ドーンが撮影した準惑星ケレス(2015年6月2日提供)。(c)AFP PHOTO HANDOUT-NASA 【8月11日 AFP】太陽系内の小惑星帯にある準惑星ケレス(セレス、Ceres)は不毛の岩石小惑星と長年考えられていたが、表面下に海水をたたえる海洋天体であることが10日、主要探査ミッションの結果で明らかになった。 ケレスは、火星と木星の間の小惑星帯にある最大の天体で、自身の重力を持つため、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ドーン(Dawn)」が周回観測を行い、表面の高解像度画像を撮影することができた。 欧米の科学者チームは最新の研究で、ドーンから送信された、約35キロ離れた距離から撮影したケレスの画像を分析した。 研究チームは2000万年前に形成されたオッカトル(Occator)クレーターに着目し、その表面下に塩水の「広大な貯留層」が存在することを断定した。 英科学誌

    準惑星ケレスは「海洋天体」 研究
  • ジュラ紀の哺乳類はただのエサにあらず!? 逆に巨大な恐竜の肉を食べていたと判明 - ナゾロジー

    ジュラ紀の巨大な恐竜の骨から左右対称の歯跡がみつかったジュラ紀において左右対称の歯跡を持つ動物は哺乳類しかいない恐竜時代の哺乳類は以前言われていたような非力な存在ではなく恐竜の死肉も貪っていた 恐竜の時代の哺乳類は非力な存在であり、常に「肉」をべられる側の存在であった…と長年信じられてきました。 しかし新たに行われた調査により、ジュラ紀に生きていた哺乳類が、逆に恐竜の死肉をべていたことが明らかになりました。 約1億6000万年前のジュラ紀後期に生きていた恐竜の首の骨から、哺乳類にしかつけられない「左右対称」の噛み跡がみつかったのです。 同じ時期に生息した他の肉恐竜や他の動物には、意外なことですが左右で対になる歯は存在しません。 また今回の研究は図らずも、哺乳類の最古の摂行動の証拠を示すことになったとのこと。 しかし、いったいどんな哺乳類が恐竜の肉をかじっていたのでしょうか?

    ジュラ紀の哺乳類はただのエサにあらず!? 逆に巨大な恐竜の肉を食べていたと判明 - ナゾロジー
  • 史上最大の3D宇宙地図が完成、「宇宙の膨張の完全な物語」

    膨張する宇宙の3D地図。スイス連邦工科大学ローザンヌ校が公開した映像より(2020年7月19日公開)。(c)AFP PHOTO / SWISS FEDERAL INSTITUTE OF TECHNOLOGY LAUSANNE (EPFL) 【7月20日 AFP】世界30機関の宇宙物理学者ら数百人が協力して完成させた、史上最大の宇宙の3D地図が20日、公開された。銀河やクエーサー(準恒星状天体)など400万個以上の天体の解析結果を示したものだ。 「宇宙の膨張の完全な物語」を構築できたと、カナダ・オンタリオ(Ontario)州にあるウォータールー大学(University of Waterloo)のウィル・パーシバル(Will Percival)氏は述べた。20年以上をかけたプロジェクトで、「これまでで最も広範囲の宇宙時間について、最も正確な膨張史の測定」ができたという。 3D地図の作成には、

    史上最大の3D宇宙地図が完成、「宇宙の膨張の完全な物語」
  • 超大質量ブラックホールの誕生を解明する手がかりが見つかる - ナゾロジー

    130億光年近く離れた宇宙の果てからは、太陽の数十億倍という超大質量ブラックホール(Supermassive black hole:SMBH)がいくつも見つかっています。 ビッグバンから10億年未満という時代に、これだけ巨大な質量のブラックホールが存在する理由は、既存の理論では説明ができず、天文学の大きな謎になっています。 これを説明するために、科学者は2つの可能性を考えているそうです。 1つは重い恒星の死によって誕生した太陽質量の100倍程度のブラックホールが種となり、急成長したという恒星崩壊説。 もう1つは、初期宇宙を漂っていたガス球(水素ガスの塊)が、星にならずに直接重力崩壊を起こして、太陽質量の数10万倍というブラックホールを生み出したという直接崩壊説です。 このどちらかを決定するためには、SMBHの最小質量(誕生時の質量)がどの程度であったかを知る必要があります。 今回の研究は、

    超大質量ブラックホールの誕生を解明する手がかりが見つかる - ナゾロジー
  • 「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能 - ナゾロジー

    内部構造のある「事象の地平面」を持たない新しいブラックホールの姿が理論的に導かれたブラックホールは強重力で、物質が取る高密度の新たな相と捉えることができるこれまで謎の多かったブラックホールの保持する情報量も、従来の予想と整合的に計算できる ブラックホールというと、なんでも吸い込む宇宙に空いた穴のようなものを想像する人が多いでしょう。 これまでイメージされてきたブラックホールは、まさに穴の様な存在で、「事象の地平面」という重力の滝壺みたいな領域に落ちてしまうと、光さえ脱出できなくなると言われていました。 このため、内部がどのようになっているかは一切わかりません。 しかし、理化学研究所と京都大学の研究者による共同研究チームは、ブラックホールの内部を論理的に記述した新しいブラックホールのイメージを発表しました。 新しいイメージでは、ブラックホールが「事象の地平面」を持たない高密度の物体であるとさ

    「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能 - ナゾロジー
  • 小さな海の生き物「ラーバシアン」は、粘液で自分の家を作る!? - ナゾロジー

    奇妙な原始的脊索動物は体外に立体的な粘液の家をつくる粘液の家は海水からプランクトンを分離して濃縮する品加工工場だったラーバシアンの粘液のもつ複雑な構造を自律的につくる力を解明すれば「構造性の粘液」という新概念の素材になりうる 私たちのよく知る「クモ」は、体内から産出した糸を使って自分の周囲にエサを捕らえるトラップ構造を作ります。 Larvaceans(ラーバシアン)と呼ばれる大きさ1cmほどの原始的な脊索動物の一種も、体外に「家」と呼ばれる構造を作り上げることが知られています。 この家はラーバシアンから分泌される特殊な粘液から構成されており、粘液は体外に分泌されると、複雑なフィルター状の立体構造に自律的に変化します。 ただ、この粘液のフィルターがどのような役目をしているかは、長い間、明らかにはされませんでした。 なぜならラーバシアンの作る家は非常に脆く、僅かな接触によって容易に破壊され、

    小さな海の生き物「ラーバシアン」は、粘液で自分の家を作る!? - ナゾロジー
  • まるでむき出しの木星、ガス惑星の核、初の発見

    太陽系外惑星TOI-849bは、主星のすぐ近くの軌道を回る。海王星とほぼ同じ直径をもつ大きな惑星だが、岩石からなり、信じられないほど密度が高い。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, UNIVERSITY OF WARWICK) 地球から約730光年、銀河系のスケールで言えばさして遠くないところで、太陽に似た恒星の周りを回る不思議な惑星が見つかった。主星からの距離が非常に近く、大きくて、密度が高い。他にこのような惑星は、太陽系内はもちろん、はるか彼方の宇宙でも見つかっていない。 TOI-849bと名付けられたこの灼熱の惑星は、これまでに観測された岩石惑星の中で最も重く、地球40個分もの質量がある。これだけ質量が大きければ、木星のような巨大ガス惑星になるはずなのに、なぜかほとんど大気がない。現在の惑星形成理論では、この天体の形成過程を説明することはできない。 「TOI-

    まるでむき出しの木星、ガス惑星の核、初の発見
  • 銀河系の立体地図、完成ならず 予算削減で観測中止 | 共同通信

    全国4カ所の電波望遠鏡を組み合わせて、銀河系の立体地図を作る国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)の「VERAプロジェクト」が、予算削減で観測を6月で終了していたことが分かった。進み具合は目標の半分ほどで、地図は観測できた範囲で作製する。 水沢以外の鹿児島県や沖縄県などにある三つの望遠鏡は、年度末までの運用経費が認められたが2021年度以降については未定だという。 03年に始まったプロジェクトは銀河系の約300天体の相対的な位置や運動状況などを決めるのが目的。4望遠鏡で実施する主要な事業の一つだった。

    銀河系の立体地図、完成ならず 予算削減で観測中止 | 共同通信
    gav
    gav 2020/07/01
  • 超新星爆発じゃなかった…。 ベテルギウス減光の原因は星表面の巨大な斑点だったと証明される - ナゾロジー

    地球から約600光年という近い距離にある恒星ベテルギウスは、2019年10月から2020年4月までに、光度が約40%近く低下したことで、天文学者たちの注目を集めています。 ベテルギウス爆発間近! 超新星が起こる前兆だ! と騒がれましたが、現在はそれほど差し迫った状況ではないとされています。 極端な減光の原因については、さまざまな説があげられていましたが、現在は星の放出したガスが冷えて光を吸収する塵となって覆っているから、というのが有力とされています。 しかし、この減光シナリオに待ったをかける新しい研究が発表されました。 ドイツのマックス・プランク天文学研究所の研究者Thavisha Dharmawardena氏率いる国際天文チームは、これが星の表面温度の変化、つまりは太陽黒点に似た巨大な斑点が星表面を覆っているためだと証明したのです。 減光は塵が原因?ベテルギウスは赤色超巨星に分類される恒

    超新星爆発じゃなかった…。 ベテルギウス減光の原因は星表面の巨大な斑点だったと証明される - ナゾロジー
  • 宇宙に羽ばたくナゾ謎の影「バットシャドウ」の正体とは? - ナゾロジー

    NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、まるでコウモリが翼を広げたような奇妙な影を1400光年彼方の宇宙で発見しました。 この天体は404日後、再度観測されましたが、なんとそれは以前観測されたときと、影の位置が変わっていたのです。 コウモリの影のように見えることから「バットシャドウ:Bat Shadow」と名付けられたこの天体は、なんと驚いたことに当に宇宙で羽ばたいていたのです。 バットシャドウの影の長さは約1万7千天文単位(太陽系の200倍 ちなみに太陽から冥王星は39天文単位)もある、非常に巨大なものです。 一体なぜ、宇宙にこんな途方もない大きさの影ができるのでしょうか? そしてなにが、そんな巨大な影を羽ばたかせているのでしょうか? 宇宙に影ができる理由The Bat-Signal/Credit:en.wikipediaなぜ宇宙にコウモリの様な影ができるのでしょう? 宇宙人がバットマンに助け

    宇宙に羽ばたくナゾ謎の影「バットシャドウ」の正体とは? - ナゾロジー
  • 海底に沈んだ8番目の大陸「ジーランディア」の大きさが判明! ニュージーランドが大陸の一角だった - ナゾロジー

    ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。 高等学校での理科教員を経て、現職に就く。ナゾロジーにて「身近な科学」をテーマにディレクションを行っています。アニメ・ゲームなどのインドア系と、登山・サイクリングなどのアウトドア系の趣味を両方嗜むお天気屋。乗り物やワクワクするガジェットも大好き。専門は化学。将来の夢はマッドサイエンティスト……? ニュージランドを含む南西太平洋には、約2400万年前までジーランディアという8番目の大陸があった94%が水没しているため、これまでその詳細は明らかにされていなかった新たな研究は、その全体をマッピングすることに成功 サイト上にも地図を公開しているニュージーランドやニューカレドニアは、現在は水没してしまった8番目の大陸「ジ

    海底に沈んだ8番目の大陸「ジーランディア」の大きさが判明! ニュージーランドが大陸の一角だった - ナゾロジー
    gav
    gav 2020/06/30
  • イルカが道具を使う狩り、同世代から学ぶ、初確認

    フランス領ポリネシアの海で狩りをするハンドウイルカ。一部のハンドウイルカは、捕の際に2種類の道具を使える。自然界では珍しい行動だ。(PHOTOGRAPH BY GREG LECOEUR, NAT GEO IMAGE COLLECTION) オーストラリア西岸、シャーク湾のハンドウイルカは、貝殻を使って上手に魚を狩ることがある。 イルカはこの手法を、親からでなく、同世代の仲間から学んでいるらしいことが最新の研究で明らかになった。同世代における技術の伝達は、これまで人間と類人猿でしか確認されておらず、イルカでは初めて。論文は6月25日付の学術誌「Current Biology」に発表された。 研究者らが注目したのは、彼らが「シェリング(shelling)」と呼ぶ狩りの手法。イルカはまず、海底に落ちている大きな巻貝の殻に魚を追い込む。次にこの貝殻を海面まで持ち上げ、鼻で揺らして流れ落ちる魚を捕

    イルカが道具を使う狩り、同世代から学ぶ、初確認
  • 初期の恐竜の卵は柔らかかった、初の発見、定説覆す

    ムスサウルスの卵の化石。ムスサウルスは2億2700万~2億850万年前に今日のアルゼンチンにあたる地域に生息していた首の長い草恐竜で、体長は約6mだった。(IMAGE BY ©DIEGO POL) モンゴルの砂漠とアルゼンチンの高地で見つかった化石が、恐竜のものとしては初めての発見となる、「柔らかい殻をもつ卵」の化石だったことが判明した。そこから、恐竜の産卵と子育てについて、新たな様相が浮かび上がってきた。初期の恐竜は、繁殖に関しては現代の爬虫類によく似ていて、産んだ卵は穴に埋め、その世話をすることはなかったようだ。 この論文は6月17日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された。「ネイチャー」の同じ号にはまた、南極大陸で初めて発見された、おそらく海生爬虫類のものと思われる柔らかい卵の化石についての論文も掲載されている。 今回報告された卵化石はどれも、保存状態の良さはもちろん、存在すること自

    初期の恐竜の卵は柔らかかった、初の発見、定説覆す
  • 冥王星の大気崩壊が急速に進行

    2019年7月に起こった冥王星による恒星の掩蔽を観測したデータの解析から、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年と比べて約20%低下したことが明らかになった。 【2020年6月18日 京都大学】 冥王星は、太陽系外縁部のカイパーベルトに存在する直径2400km程度の準惑星だ。太陽から約50億km、地球と太陽との距離のおよそ30倍も離れた軌道を公転している冥王星は、太陽系探査において長らく謎に包まれた未到のフロンティアだった。 冥王星の大きな謎の一つとして大気が挙げられる。冥王星における大気の生成は、地表を覆う窒素を中心とした氷の昇華によるものと考えられている。冥王星の公転軌道は楕円の度合いが大きいため、太陽からの距離の変化が大きく、それにつれて表面の日射量が変わる。その結果、表面にある氷の昇華と凝結のバランスも大きく変わると考えられてきた。ところが、冥王星が1989年以降は太陽から遠ざかり

    冥王星の大気崩壊が急速に進行
  • ヘビも友達をつくる、「動物の友情」に新研究

    北米東部原産のトウブガーターヘビ(Thamnophis sirtalis sirtalis)。(PHOTOGRAPH BY MICHELLE GILDERS, ALAMY) ヘビに対して、冷たい、孤独といったイメージをもつ人は多いかもしれない。だが、その考えは誤りのようだ。少なくとも、ガーターヘビに関しては。 ガーターヘビは、カナダの平野部からコスタリカの森林地帯にかけて生息する、毒をもたないヘビ。今回新たな研究で、このヘビが一緒に過ごす仲間には明確な好みがあることが判明した。つまり、彼らには「友達」がいるのだ。 「あらゆる動物は、他者と交流する必要があります。もちろんヘビも」と、カナダ、ウィルフリッド・ローリエ大学の行動生態学を専攻するモーガン・スキナー氏は話す。今回の研究リーダーを務めた同氏は、トウブガーターヘビ(Thamnophis sirtalis sirtalis)の性格と社交性

    ヘビも友達をつくる、「動物の友情」に新研究