イギリス・ポーツマス大学の研究により、肩から針のような突起が生えた新種恐竜が発見されました。 化石は、1995年にブラジル北東部のアラリペ台地で発掘され、ドイツのカールスルーエ自然史博物館に保管されていたものです。 学名は、ブラジル現地で「槍の神」を意味する「Ubirajara jubatus」と命名されています。 研究は、12月13日付けで『Cretaceous Research』に掲載されました。 >参照元はこちら(英文)
![肩のトゲと自在に動くタテガミを持った恐竜を発見! 学名は「槍の神」 - ナゾロジー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a6f4c1b91df00449f967372976c1ae320e62e3de/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnazology.net%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F12%2F121420_JP_dino_feat-1030x580-1.jpg)
東京大学と京都産業大学は12月2日、共同開発した近赤外線高分散分光器「WINERED」を、ヨーロッパ南天天文台がチリ共和国に設置した新技術望遠鏡に搭載して約100億光年離れたクエーサー6天体の分光観測を実施し、取得したスペクトルに見られる輝線の強度から鉄とマグネシウムの存在量比を推定したところ、宇宙化学進化の理論モデルと一致することが判明したと発表した。 同成果は、東大大学院 理学系研究科附属 天文学教育研究センターの鮫島寛明特任助教、東大の吉井譲名誉教授(米・アリゾナ大学スチュワード天文台教授兼任)、京産大 神山天文台の河北秀世天文台長(同大学理学部教授兼任)らの共同研究チームによるもの。詳細は、米天体物理学専門誌「The Astrophysical Journal」に掲載された。 金属でもっとも知られた存在といえる鉄。その起源をたどると、かつて輝いていた大型の恒星たちの内部にたどり着く
ベロキラプトルはオオカミほどの大きさの恐竜で、推定体重は最大45キロ。白亜紀後期、中央アジアと東アジアに生息し、単独で狩りを行っていたと考えられている。(ILLUSTRATION BY STOCKTREK IMAGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 映画『ジュラシック・パーク』に登場して以来、ベロキラプトルは誤解され続けている。同作品では、うろこに覆われ、群れで狩りを行い、鋭いかぎ爪で獲物を切り裂く巨大な恐竜として描かれていたが、この描写はいくつかの点で間違っている。 まず、ベロキラプトルには羽毛が生えていた。体の大きさはオオカミくらいで、推定体重は最大45キロ。狩りは単独で行い、かぎ爪は獲物をつかむために使っていた可能性が高い。白亜紀後期の約7400万〜7000万年前、現在の中央アジアと東アジアにあたる地域を歩き回っていた。 実のところ、『ジュラシック・パーク』で
中生代に生息した新種の鳥「Falcatakely」の化石(上)と高分解能マイクロトモグラフィーの画像。米オハイオ大学提供(2020年11月10日撮影、同25日公開)。(c)AFP PHOTO / OHIO UNIVERSITY / BEN SIEGEL 【11月28日 AFP】アフリカ東岸沖の島国マダガスカルで発掘された化石が、約6800万年前に生息していた「出っ歯のオオハシ」を思わせる新種の鳥の骨であることが分かったとする研究結果が25日、英科学誌「ネイチャー(Nature)」で発表された。恐竜と同時代に生きていた鳥類に、これまで考えられていたよりも大きな多様性があったことが示唆されている。 2010年にマダガスカル北西部で見つかったこの「Falcatakely forsterae」の頭蓋骨の化石は、長さ9センチに満たず、7年間倉庫に眠っていた。その後のCTスキャンで、より大きな注目に値
巨大な竜脚類登場の謎竜脚類の一般的なイメージ。 / Credit:pixabay竜脚類は恐竜の代表的な姿と認識する人は多いでしょう。 彼らは首が長く、非常に巨大で体長は40mを超え、体重は70トン以上もありました。これは地球の歴史上でも、最大級の陸上生物だったと考えられています。 彼らのおかげで、現代の私たちの中では恐竜といえばとにかくデカイという認識が定着していますが、もともと恐竜はそんな巨大な生き物ではありませんでした。 彼らが登場して最初の5000万年間は、竜脚類に繋がるグループの恐竜でもヤギより小さいサイズのものが多くいました。巨大な種も存在はしていましたが、大きくとも体長は10m、体重は数トンに収まるサイズです。 彼らはみな歯が細長く、柔らかい植物の葉を食べていたと考えられています。 しかし、約18000万年前のジュラ紀前期末になると、これらの恐竜たちは突然姿を消してしまいます。
東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、早稲田大学(早大)、国立天文台の3者は10月27日、国際共同研究プロジェクト「ALPINE(アルパイン)」において、南米チリの電波望遠鏡群「アルマ望遠鏡」を活用し、初期宇宙で成長途中にある118個の銀河を調査した結果、その多くが大量の塵や金属元素を含んでおり、加えてすでに「回転円盤銀河」となる兆候を示しているなど、従来の予想に反して遥かに銀河が成熟していたことを明らかにしたと発表した。 初期宇宙における大量の星間塵を含んだ回転円盤銀河のイメージ。この(画像)では、アルマ望遠鏡を使った電波での観測で示されるように、赤色部分がガス、青および茶色の部分が星間塵を表している。背景は、VLTやすばる望遠鏡の可視光観測データに基づく多数の銀河がはめ込まれている。(c) B. Saxton NRAO/AUI/NSF, ESO,
東北大学は11月9日、新しく開発した指標により、地球史上最大の生物絶滅事象とされる約2億5000万年前のペルム紀末の大量絶滅と、その前に起きた陸上生態系崩壊の原因は大規模火山噴火であるとする確たる証拠を発見したことを発表した。 同成果は、東北大大学院理学研究科地学専攻の海保邦夫教授(現・東北大学名誉教授)らの研究チームによるもの。詳細は、米国地質学会が刊行する「Geology」に掲載されるに先立ち、電子版に掲載された。 地球上の生命は約40億年前に誕生したとされ、それから現在までの間に、全生物の大半が絶滅する大量絶滅が5回起きたとされ、「ビッグファイブ」と呼ばれる(6回起きたと数える研究者もいる)。 約6500万年前に巨大隕石の衝突で恐竜を初めとする多くの生物が絶滅したときは、地球上の全生物種のうちの約70%が滅んだとされる。しかし、それは“まだ少ない方”で、ビッグファイブ中で最大の被害を
中国・雲南省で発見された「キリンシア」の化石。南京地質古生物研究所提供(2019年撮影、2020年11月4日提供)。(c)AFP PHOTO /NANJING INSTITUTE OF GEOLOGY AND PALAEONTOLOGY/HUANG AND ZENG 【11月12日 AFP】約5億2000万年前に生息していた五つの目を持つエビに似た生物の化石が見つかり、地球上で最も多い生物種の進化をめぐる長年の議論に終止符が打たれる可能性が出てきた──。ロブスターやカニ、クモ、ヤスデなどを含む、節足動物だ。 節足動物は、現存する全動物種の約80%を構成する。だが、その進化については長年にわたって謎とされてきた。古代の祖先が、現代の節足動物にはないさまざまな特徴を有していたことがその理由だ。 しかし、中国の雲南(Yunnan)省で見つかったエビに似た生物「キリンシア(学名:Kylinxia
手のひらから広がる5本の指はしなやかで力強く、ピアノを弾き、ハンマーを振るい、優しく触れて相手を慰めることもできる。人間を含め、動物の手に指が生まれたのはいつごろで、どんな経過で進化したのか?最近、この謎の解明に向けた大きな前進があった。3億7500万前のエルピストステゲ・ワトソニという魚の完全な化石を解析した結果、ひれの部分に人間の指の骨に相当する骨が保存されていることが判明した。これは脊椎動物
エネルギー節約説の実験的証明は困難だった物体を一定の高さまで持ち上げる仕事量とは異なり、魚の消費エネルギーを測定するのは難しかった / Credirt:Nature communications魚が群れる理由として、絵本『スイミー』でもお馴染みの「捕食者に対する防御」と共に「エネルギー節約説」が、常に語られてきました。 エネルギー節約説とは、群れの内部にいる魚は前を行く魚のお陰で水の抵抗が少なくなり、同じ移動距離でも必要なエネルギーを節約できるとする説です。 マラソンにおいて古くから知られている「前の人の後ろにぴったり張り付く」と空気抵抗が少なくなって有利になる…とする戦術の水中版とも言えるでしょう。 しかしながら、現在に至るまで、そのエネルギー節約説を実験的に証明した研究はほぼありませんでした。 先行する既存の研究は、どれもシミュレーションや紙面での演算ばかりだったのです。 その主な原因
千葉県立中央博物館、東邦大学、京都大学の3者は10月27日、インドから東アジアにかけて生息するトカゲの仲間の生息環境、行動、繁殖様式の進化に関する研究を行い、「繁殖様式の進化が特定の生息環境と行動を基盤に生じている」という仮説を発表した。 同成果は、千葉県立中央博物館生態学・環境研究科の栗田隆気研究員、東邦大理学部の児島庸介研究員(日本学術振興会特別研究員)、京大地球環境学堂の西川完途准教授、マレーシア・サラワク州森林局のMohamad Yazid Hossman研究員らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、英国自然史博物館が発行する学術誌「Systematics and Biodiversity」に掲載された。 一般的にはトカゲ・ヘビなどの爬虫類は卵を産む「卵生」であると認識されている。トカゲ・ヘビの仲間は現生種が1万種以上いるが、実はそのうちの20%にも及ぶ種が哺乳類と同じ「胎生」だ
東北大学は10月13日、単体元素では極めて小さな「スピンホール効果」しか示さない銅(Cu)とイリジウム(Ir)から構成されるCu-Ir合金で、これまで見過ごされてきた組成領域に、スピンホール効果材料の代表格である白金に匹敵するほどの大きな同効果を出す「非平衡合金」が存在することを発見したと発表した。 同成果は、東北大金属材料研究所の関剛斎准教授、同・Yong Chang Lau特任助教、同・高梨弘毅教授、東北大の増田啓人大学院生、物質・材料研究機構(NIMS)磁性・スピントロニクス材料研究拠点の内田健一グループリーダー、同・Rajkumar Modak NIMSポスドク研究員、同・井口亮主任研究員、同・桜庭裕弥グループリーダーらの共同研究チームによるもの。詳細は、Nature系のマテリアルを扱った学術誌「Communications Materials」にオンライン掲載された。 MRAMに
東京理科大学(理科大)、高輝度光化学研究センター(JASRI)、島根大学の3者は10月16日、大型放射光施設「SPring-8」で行った高輝度放射光解析と第一原理計算を組合わせ、高い性能を示す熱電材料「Sb添加Mg2Si」の熱電特性の起源となる構造変化と電子状態を明らかにしたと発表した。 同成果は、理科大基礎工学部材料工学科の小嗣真人 准教授、同・角野知之氏(修士2年生)、同・飯田努 教授、JASRIの保井晃 主幹研究員、同・新田清文 研究員、島根大学次世代たたら協創センターの平山尚美 准教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、「Applied Physics Letters」に掲載された。 現在、熱電発電は、化石燃料の枯渇や地球規模での気候変動といった環境問題の解決に貢献する技術として注目されている。未利用熱を効率的かつ低環境負荷で、電気エネルギーに変換する材料の研究開発が活発化してい
九州大学(九大)と東京大学は10月14日、温度応答性のゲル粒子の相転移現象を利用することにより、室温付近で1℃の温度差を最大6.7mVの電位差に変換する熱電変換材料の開発に成功したと発表した。 同成果は、九大大学院工学研究院三浦佳子研究室の星野友准教授、同・君塚信夫研究室の山田鉄兵准教授(現・東大大学院理学系研究科教授)らの研究チームによるもの。詳細は、米化学会誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載された。 IoT社会を実現するためには、いくつものさまざまなセンサーやデバイスを街中の至る所に備え付ける必要がある。そうしたセンサーやデバイスは、装置自身の排熱、地熱、太陽熱、そして人の体温など、身の回りのありふれたエネルギーを利用して自律的に駆動するシステムとすることが重要だ。また、持続可能な社会の実現のためにも、現在は廃棄されてしまってい
国立天文台は10月7日、海外の研究チームがすばる望遠鏡を活用して、楕円銀河「M105」を取り囲むように散らばっている「惑星状星雲」の分布を測定することにより、低金属量の古い星々が銀河の周りに広く存在していることを明らかにしたと発表した。 同成果は、ヨーロッパ南天文台やマックス・プランク地球外物理学研究所などの国際共同研究チームによるもの。詳細は、天文物理学誌「Astronomy & Astrophysics」に掲載された。 天の川銀河も含めて、この宇宙に存在する観測可能な銀河のほとんどが、銀河群や銀河団、さらには超銀河団といった階層構造の一部として存在している。例えば天の川銀河の場合は、アンドロメダ銀河(M31)やさんかく座銀河(M33)、そしてより小型のそれらの伴銀河などと共に「局部銀河群」を構成している。そして、局部銀河群は周辺の銀河群と共に「おとめ座超銀河団」の一員であり、さらにおと
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