東宝の映画「シン・ゴジラ」が快進撃を続けている。公開1カ月で興行収入は53億円を超え、今年の実写邦画1位に。鬼才・庵野秀明氏を総監督に起用し、固定ファン頼みになっていた62年間の歴史をリセット。リアルな描写で「弊社が」「我が家が」と日常が破壊されるカタルシスを生んだ。観客や協力企業を虚構に巻き込み、爆発的に口コミを広げている。今年の実写邦画1位 小池氏にも取材24日夜、東京・新宿の映画館で開
7月29日の上映開始後大ヒットを記録している「シン・ゴジラ」。「エヴァンゲリオン」などで知られる庵野秀明氏が総監督を務めた同作は、綿密な取材をもとに、現代日本にゴジラが襲来したらどのように政府は対応するのかを、リアリティのあるストーリーで表現した話題作で、庵野監督作品としては過去最高の興行収入53億円(8月28日時点)を突破している。 シン・ゴジラの制作にあたっては、ゴジラそのものがCGで描かれるなどビジュアルエフェクト(VFX)が多用されており、スケールの大きい作品でありながら、非常に短期間での撮影を強いられたという。また、作品へのこだわりが強い庵野監督の要望にも応えられる制作環境の整備が必要だった。 どのようにして時間とクオリティを両立させたのか、シン・ゴジラで編集・VFXスーパーバイザーを手がけたTMA1代表の佐藤敦紀氏と、VFXプロデューサーを務めたピクチャーエレメント代表の大屋哲
もしゴジラが本当に東京湾から首都・東京に上陸して大暴れしたならば、わが国自衛隊はどう対処するのだろうか――。今、公開中の映画「シン・ゴジラ」(東宝系)は警察官、消防士、自衛官たちの職業本能をかき立てるものだという。ゴジラがわが国にやってきた場合の自衛隊のオペレーションとはいかなるものか。防衛省、陸海空の各幕僚監部、そして自衛隊の作戦をつかさどる統合幕僚監部に話を聞いてみた。(取材・文/フリージャーナリスト 秋山謙一郎) ● もしゴジラが東京を襲ったら 陸・海・空のどの部隊が最強か? はたして自衛隊はゴジラに勝てるのか。実は、この問い自体が「防衛機密スレスレ」(元統合幕僚監部勤務・1佐)だ。というのも、国家の防衛はセンシティブな要素を孕んでいる。もし防衛省・自衛隊が、任務としてこうした検討を行っていたとなれば、われわれシロウトからは想像もつかない、大きな問題へと波及する恐れもあるのだ。
庵野秀明が脚本、総監督を務めた『シン・ゴジラ』が社会現象と言っても差支えないほどの大ヒット中だ。7月29日の公開から先週末8月14日までの3週間(17日間)で、動員230万人、興収33億8200万円を突破。東宝では当初、最終40億円見込みとしていたが、現状で公式発表はないが50億円超えは確実とみられる。2016年上半期の邦画実写興収では『信長協奏曲』(46億円)がトップだったが、年間では『シン・ゴジラ』が1位になる可能性も俄然高くなってきた。 ◆事前の情報ゼロから爆発的な拡散、社会現象へ 同作は、庵野秀明総監督の意向による宣伝方針で、徹底した情報統制が敷かれ、通常は行われるマスコミ関係者の試写もほとんど行われなかった(一部取材者向けの試写は行われた)。そのため、メディア掲載も含めたネットの情報といえば、庵野総監督自ら編集した90秒の予告映像くらい。事前の作品情報がほとんどなく、『エヴァ』ほ
公開3週目を迎えても『シン・ゴジラ』の勢いは依然、衰えを見せない。IMAX、MX4D、通常上映と、毎回環境を変えて観ていたが、この原稿を理由にまた劇場に足を向けてしまった。高圧縮の情報量、現実の反映、オマージュ、トリヴィア、語られないまま終わった謎への解釈など、まるで20年前の『新世紀エヴァンゲリオン』テレビシリーズ放送終了後から翌年の劇場版公開にかけての熱狂が再現されているようだ−−と言っては言いすぎだろうか。いずれにせよ、繰り返し観ることで細部を語る魅力が増す作品であることは間違いあるまい。 マイナスをプラスにさせる庵野秀明のアレンジ ここでは、〈庵野秀明にとってのゴジラ〉から話を始めてみたい。というのも、特撮好きなエヴァの監督というイメージから誤解されがちだが、これまで庵野はウルトラマンほどの熱狂をゴジラには見せていなかったからだ。『シン・ゴジラ』の原点となる第1作の『ゴジラ』(54
【シン・ゴジラ】尾頭ヒロミ人気が加熱中! 有名漫画家タッチで描くムーブメントにおかざき真里先生らも乗る [オタ女] 国内の興行収入が33億円を突破、累計動員数も230万人を超えるなど、その勢いが衰えない庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』ですが、石原さとみさんが演じるカヨコ・アン・パタースンを差し置いて「真のヒロイン」という呼び声もあるのが、市川実日子さんが扮する環境省自然環境局野生生物課長補佐の尾頭ヒロミ。そばかすで化粧気のない無表情から的確な発言がポンポン飛び出すという彼女の魅力にハマる人が多数現れています。 彼女の存在は、多くの漫画家やイラストレーターの琴線にも触れた様子。『ドクター秩父山』などのギャグマンガで知られる田中圭一先生が『note』に藤子F不二雄・手塚治虫などのタッチを模した尾頭ヒロミの絵を公開。 尾頭ヒロミを巨匠タッチで描いてみた(note) https://note.mu
「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が脚本・総監督を務める『シン・ゴジラ』が大ヒットを記録している。すでに映画を観た観客からは、熱量の高い絶賛の声が多数寄せられており、リピーターも続出している。 同作は、2004年の『ゴジラ FINAL WARS』以来、およそ12年ぶりの「日本版・ゴジラ」となるが、7月29日の公開から3週目にして早くも動員230万人、興行収入33億円を突破。これは2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の最終興行収入32億円を突破する数字だ。 このペースでいくと、庵野が手がけた映画の中でも最大のヒット作となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)の最終興行収入53億円を超える可能性は高い。東宝の単独製作で、同社にとっても社運をかけた大プロジェクトのひとつだが、十分結果を出しているといえるだろう。 「エヴァンゲリオンを意識したゴジラ作品」「多数の
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