「集団自決」軍関与を否定/08年度教科書検定@沖縄タイムス 教科書から「自決強制」を削除 文科省が修正意見@琉球新報 「軍が直接集団自決するように命令したという証拠がなければ、軍の関与ではない」という話。従軍慰安婦問題のときと同じ、「狭義の強制はなかった」論である。本当に、飽きもせず、似たような理屈を繰り返す人たちで、呆れる。歴史家・石原昌家氏の文章を紹介する。 日本軍がどうして住民を死に追い込んだかということは、日本軍の文書の中にそれを見ることができる。 まず、日本軍部は、沖縄県民が「軍事思想に乏しく」「皇室国体の観念が徹底していない」「国家意識が希薄である」から、いったん外国の支配下におかれたらすぐにそれに従うであろう、と明治時代から一貫して不信感を抱いてきた。沖縄戦突入時でさえ、そのような不信感を文書に記している。 ところが、一九四四年夏、日本軍が沖縄に移駐してきたとき、これほど信用