「21世紀枠に負けたのは末代までの恥」「腹を切りたい」。 2010年春のセンバツ甲子園、開星(島根)vs.向陽(和歌山)戦の後の発言である。 開星絶対有利の下馬評を覆し、21世紀枠で出場した向陽高校が見事な大番狂わせを演じた訳だが、その試合内容よりも、敗軍の将・開星高校野々村直通監督の上記の発言が「教師にあるまじき発言」「向陽に失礼!」「21世紀枠を侮辱している」と物議を醸し、野々村氏は監督辞任にまで追い込まれた。後に保護者や高校野球ファン、そして言われた側の向陽高校関係者を中心に8000名の嘆願署名が集まり、翌春より監督に復帰。昨夏の甲子園大会では優勝を果たす日大三高を最後まで苦しめる熱戦を演じ、今年3月の定年退職をもって高校野球監督の一線から退いた。 そんな野々村直通氏が「画家」そして「教育評論家」としての活動を開始。その第一弾としてこのほど初の著作『やくざ監督と呼ばれて』を刊行した。
和食に欠かせない「だし」だが、自分で取るのはなんとなく面倒に感じ、インスタントのだしを使っている人も多いかも。でも、実はだしは1分で取れるものだって、知ってました? そんな目からウロコの情報を得たのは、先日おこなわれた「第一回親子で昆布味覚授業」でのこと。 料理の基本であるだしについて学び、正しい味覚を鍛えてほしいという目的でフジッコ株式会社が小学生とその親を対象に実施した食育プログラムだ。講師はなんと、ミシュラン2つ星の和食の名店「分とく山」の総料理長であり、天然だしのPR・啓蒙活動をおこなうだしソムリエ協会のアドバイザーもつとめる野崎洋光さん! ライフスタイルの変化にともない、日本の食文化をよく知らない日本人も増えている今日このごろ。 「お米や味噌、醤油のことはわからないのに、チーズとかワインは一生懸命勉強するんですよね。日本のものって何? ということを日本人が一番知らない」 と皮肉ま
これはすでに現存しない3つのものについて書かれた本である。 1つは近世から日本に存在していた武道の系譜、古式柔術と呼ばれるものだ。 もう1つは、その古式柔術の流れが絶えたことによって失われた技術である。そして最後の1つは、木村政彦という不世出の武道家の肉体、そして彼が体現していた精神だ。 なぜそれがこの世から消え去ったか。答えは簡単である。歴史とは勝者によって綴られるものであり、その意に染まないものは消し去られる運命にあるからだ。正史とはそうした記述の粛清によって成立したものであり、だからこそ非正規の歴史である野史が民衆によって語られていく。 だが積み重ねられた歳月は重く、昭和から平成に時代が移ったころには古式柔術の系譜とその技術、木村政彦の名が人々の話題に上ることも稀になった。しかしあるとき、歴史の悪戯のような事件がきっかけで失われたものたちが界面へと浮上し、再び光輝を放ち始めるようにな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く