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ブックマーク / lovelibrary.hatenablog.com (10)

  • 図書館は格差の固定や再生産に加担しているかもしれない問題 - 図書館学徒未満

    武雄市図書館にTSUTAYAの在庫が押しつけられる - Togetterまとめ http://t.co/HqIGyCuNHr @togetter_jpさんから 文化の格差是正装置でもある図書館が金儲けの道具になるのってなかなか皮肉の効いた事態だよね。 — 新橋九段 (@kudan9) 2015, 8月 10 図書館文化の格差是正装置として期待する声は多い。しかし当に、図書館文化格差・知的格差の拡大防止や解消に貢献しているのだろうか? この問題について、稿ではまずid: yuki_o 氏らの興味深い調査『社会階層図書館利用』を紹介する。 これは国会図書館が平成26年度に行った『図書館利用者の情報行動の傾向及び図書館に関する意識調査』という調査結果の分析だ。yuki_o 氏らはこのデータから回答者を「文化」「経済資」「社会関係資」の3つの軸で分類し、それぞれの図書館

    図書館は格差の固定や再生産に加担しているかもしれない問題 - 図書館学徒未満
  • 図書館学徒が認める最高のオンライン書店はここだ!! - 図書館学徒未満

    ※タイトルは釣りであり、発言は個人の感想です。 ※真打は一番最後です。 前回の「【悲報】amazonの書誌情報管理がマジクソな件について」は多くの方にお読みいただき、図書館クラスタ以外の方々からも様々なご感想を頂いた。id:librarius_I 先生には「【報告】「【悲報】amazonの書誌情報管理がマジクソな件について 」を使って授業をやってみた。(追記あり)」で教材としてご使用いただいた結果を教えてもらい、学生さんの反応を興味深く拝読した。 図書館クラスタでないひとたちが書誌情報書誌情報とつぶやいてくださる光景には思わず嬉し涙が出たが、中でも気になったご意見が「Amazonは営利企業なのだから、図書館のような厳格な書誌情報管理を求めても仕方がない」というものだ。 実のところ、書誌情報の管理……というか「同じ」の同定はどこまで厳密にやるべきなのか、という問題には、究極的には合意はとれ

    図書館学徒が認める最高のオンライン書店はここだ!! - 図書館学徒未満
  • 【悲報】amazonの書誌情報管理がマジクソな件について - 図書館学徒未満

    Amazonで『不思議の国のアリス』を買おうとします ↓ Kindle版があるのでクリックします ↓ !!!!???? 結論から言おう。Amazonはルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』というタイトルのなら絵と文庫はおろか、訳者が違おうが出版社が違おうが「全部同じ」として扱っている。 もうちょっと細かい話をする。Amazonは商品管理においてASINコードと言う独自の商品管理番号を使用しており、このASINコードは全世界のAmazonで共通なのだが、それがの場合はそののISBN10桁をそのままASINコードとして使用している。それで、角川文庫版の『不思議の国のアリス』と、たとえば「単行」をクリックしたら出てくる集英社版の『不思議の国のアリス』は、それぞれ "4042118038" と "4082740252" という異なるISBN==ASINコードが振られており、厳密

    【悲報】amazonの書誌情報管理がマジクソな件について - 図書館学徒未満
  • でも本題はそういうところじゃなくて - 図書館学徒未満

    反対派の皆様のご意見は 「そりゃー条文を好意的に解釈したら安全安心なんだろ?でもそうじゃない!政府なんか信用できるか、あいつらはどんな風に恣意的に運用するかわかったものじゃない!!」 なんですよね? もしそういった、政府は一切信用ならずどのような条文を制定しても無意味であるという観点に立つならば、条文の精査は意味がなくなります。 条文の問題ある表記をこのように修正せよ、という提案ならともかく、当該法の成立そのものがまかりならぬという反対意見は、このような政府に対する根強い不信感が元になっていると思います。 それで、例えば刑法に基づく犯罪者の逮捕は警察が行っており、もし警察が恣意的な基準に従って不当逮捕を行った場合は司法機関がこれを検証することになっていたかと思います(この解釈あってる?) つまり、たとえ警察が信用できなくとも裁判所が信用できれば刑法は問題なく運用されると信じられる訳です。

    でも本題はそういうところじゃなくて - 図書館学徒未満
  • 【追記あり】特定秘密保護法案に賛成することにした - 図書館学徒未満

    ※タイトルは釣りです(逃 エントリはyuki_o氏の 「特定秘密保護法案に反対することにした」 の便乗エントリです。 わたし自身は同法案に対して賛成・反対以前に分からないことがあるので、そのことを法学分野の方にご教示頂ければと思いエントリを投稿する次第です。 さてひとに教えを請うには自分でここまで調べたと示すのが学徒のならいです。 以下、参照している特定秘密保護法案の全文はこちらです 衆議院「第一八五回閣第九号 特定秘密の保護に関する法律案」 衆議院「特定秘密の保護に関する法律案に対する修正案」 ただ上記の2つは超絶文字組みが読みにくいので、こちらにはてなブログの美しいテンプレートで書きなおした物を置いておきました。ご利用は自己責任で。 「政府の都合で何でもかんでも恣意的に秘密にできるじゃないか!」 特定秘密に指定できるものは以下の通りです。(修正案反映済み) 別表(第三条、第五条−第

    【追記あり】特定秘密保護法案に賛成することにした - 図書館学徒未満
  • 図書館総合展の武雄市フォーラムに行くひと、ちょっとこれ聞いてきて - 図書館学徒未満

    別に武雄市のみについての話ではないのにタイトル煽りっぽくて恐縮ですが、いつも公共図書館の"利用者"アンケートを見るたびにこれを疑問に思うので。 この度10/30に開催される図書館総合展内フォーラム「“武雄市図書館”を検証する ニュースとなった〈武雄〉から〈公立図書館界〉がみえてくる」に行こうと思っていたのですが、同時間帯の別フォーラムに参加しますのでこちらには行けなさそうです。なのでこちらに参加される方がいらっしゃいましたら、もし可能であればこれから稿に書くことを聞いてきて頂ければ幸いです。 武雄市では新しい図書館成功の証左として、利用者アンケートでの高い満足度を示していますが、利用者アンケートは図書館の現在の成功度評価や未来における成功可能性の検証材料として十分でしょうか? 貧富の差の拡大や貧困の悪循環、社会階層の固定化などという話をする際によく出てくる、公共インフラ劣化の悪循環という

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  • 「ライブラリースクールで習わなかった10のこと」を訳したよ! - 図書館学徒未満

    カレントアウェアネスに上がっていた「ライブラリースクールで習わなかった10のこと」公共図書館版を訳してみました。 ライブラリースクールでは習わなかった10のこと(大学図書館版) 大学図書館版はこちらに抄訳が掲載されていたのですが、公共図書館版がなかったのでこちらに訳文を掲載します。 なかなか衝撃的な内容を含みますが、ぜひご一読ください。 もし訳の誤り等を発見されましたら、コメント欄までお知らせ頂けますと幸いです。 - Ten Things I Didn’t Learn in Library School, by Eric S. Riley 「ライブラリースクールで習わなかった10のこと」 2007年に公共図書館で働き始めた時、ライブラリースクールの授業では話し合われなかった多くのことに毎日の仕事で出会った。もし授業で扱われていたんだとしても、僕が履修した授業の中には含まれていなかったんだろ

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  • 民間企業による図書館の運営について・各論 - 図書館学徒未満

    前回の記事に対してチラホラとご意見をいただきつつあるので、引き続き「なぜ民間企業は図書館の運営に向かないか?」を検証していきたいと思います。 以下は指定管理者制度・民間委託一般についてのコメントもあれば、図書館固有の問題もありますが、ごちゃまぜに書いていきます。なお、基的に公共図書館の話題に絞ります。 可能な限り随時更新していきたいと思いますので、ぜひ色々とご意見をいただきたいと思います。 今回はブコメからのご意見に反応していますが、はてブの通知機能がぽぽぽぽーんなため、ブコメに対する反応は遅れがちです。ご意見をくださる際はTwitter@liliputまで直接お知らせいただくか、記事のコメント欄にご記入いただければ幸いです。 なお、わたしの立場を書いておくと 「直営だろうが民間委託だろうが、よりよい図書館運営ができるなら、運営形態にはこだわらない」 という考えです。

    民間企業による図書館の運営について・各論 - 図書館学徒未満
  • 「民間企業は図書館の運営には向かない」論のウソ - 図書館学徒未満

    ※わたしは図書館の指定管理受託をしたことがない一民間人であり、以下の記事には推測が多分に含まれます。ご了承の上お読みください。 ※稿は個別の委託問題、たとえば武雄市図書館におけるCCCの受託問題などに踏み込んで論じたものではなく、あくまで一般論です。武雄市の件についてご意見のある方は Twitter@liliput まで、あるいはこちらまでお願いいたします。 id:yuki_0さんの記事「そろそろ民間は図書館にはそぐわない,って単純にいうのはやめようぜ」に便乗します。 よく「民間企業は利益追求が最優先だから、図書館のような公共性の高い施設の運営には向かない」といった説が主に直営図書館の中のひとから聞かれますが、図書館の中のひとにも民間人が何を考えて公共案件を受けるのかを知ってもらえればと思い、エントリを書く次第です。

    「民間企業は図書館の運営には向かない」論のウソ - 図書館学徒未満
  • 「差別」の定義を言えますか? -モスク建設反対は差別なのか- - 図書館学徒未満

    震災からモスク建設まで、最近身近な「これは差別なのかな?」という事例が増えてまいりました。 差別は絶対に許されず、あってはならないものです。これに反対する人はほとんどいないでしょう。私たちは小学校の頃から「差別教育」を受けており、いかなる差別も行わない、許容することがないようしつけられております。 それなのになぜ差別は減らないのでしょうか。「差別は許されないがこれは差別ではない」「いいやそれはれっきとした差別だ!」「差別なんてされた方が差別だと思えば差別なんだよ」などという言説の混乱が起きるのでしょうか。 おそらく、それは「差別とはなんなのか、どうなっていれば差別なのか」の、差別の定義が曖昧な所為で混乱を招いていると思われます。 稿では差別の定義を探り、具体例にそくして考察することで、多少なりとも差別をめぐる状況の整理ができないかを試みます。

    「差別」の定義を言えますか? -モスク建設反対は差別なのか- - 図書館学徒未満
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