福島第一原発事故と報道と統計学 東日本大震災が起きてから2年。この間、特に福島第一原発事故の放射線被害を巡って様々なニュースが流れ、その中には事故によって人々の健康に重要な影響を与えているのではないかという話題も沢山出ていました。確かに福島第一原発の事故は甚大な被害であり、その影響は健康被害も含めて正確に検証していく必要があります。 しかし、この間に報道されたいくつかの報道やデータは、統計学の見地からは有意とは言えないものも多数含まれていました。もちろん統計学の見地が全てではありません。しかし、きちんと検証されないデータが世の中に氾濫すると、何が正しくて何が間違っているのかを検証していくことが難しくなります。報道が正しかったのかどうかも含めて、統計学を一つの手がかりに自分でも検証してみる視点が重要かと思います。 原発事故後、アメリカ西海岸で乳幼児死亡率が35%増加した? あまり検証されずに
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