東京都品川区荏原の星薬科大学のキャンパスを分断する形で整備が計画されている都の特定整備路線について、同大は26日、事業を見直すよう都に要望した。 同路線は木造住宅密集(木密)地域の延焼を防ぐ狙いがあるが、整備されるとキャンパス内にある薬用植物園の維持が困難になり、同大担当者は「大学としての機能が著しく損なわれる」と主張している。 整備予定の道路は「放射第2号線」(港区―大田区、総延長約7・9キロ)で、このうち約1・3キロが2012年6月に同路線に選定され、都が測量や用地取得を進めている。20年までの完成を目指しており、都では「木密地域の防災性を高めるために必要な道路」と説明する。 しかし、道路はキャンパスの中央付近を通ることになり、学生は校舎の移動に道路を横断しなければならない。さらに薬学部の設置基準で義務づけられている薬用植物園(約3000平方メートル)も道路に掛かるため、植物園を移転さ