10月8日の午前、政府は亀尾のフッ酸ガス漏出現場を特別災難地域に指定した。 漏出事故から12日目だ。農作物が枯れ、工場の建物が壊れ、近隣の住民と亀尾 第4産業団地の労働者が苦痛を訴えているなかで、遅い対処ではないかという 叱責が続いている。 事故当日(9月27日)、亀尾第4産業団地の現場に行った時には、これほど被害が 大きくなるとは予測できなかった。警察、消防人員をはじめ、約300人が投入さ れ、事故現場の収拾中だった。喉がつまって咳をしながら、別に問題ないと 感じた記者だけがフッ酸の危険を見過ごしたのではなかった。 ヒューブ・グローバル近隣工場労働者「待避命令もなかった」 苦痛を訴えても正常業務の工場...「労働部、休業措置しろ」 事故が発生した(株)ヒューブ・グローバルに近いM工場の労働者キム某(52)氏は 「事故が起きても工団内に何の避難命令もなかった。たちこめる煙で喉がつまり、 働