父子で大統領を務めた「名門政治一家」出身として万全の態勢で大統領選に臨んだジェブ・ブッシュ氏が20日、撤退に追い込まれた。自ら知事を務めたフロリダ州予備選を戦う前のあっけない幕切れは、共和党主流派への世論の風当たりの強さを象徴している。 【写真】開票が始まった後の集会で米大統領選からの撤退を表明し、支持者に話しかけるブッシュ元フロリダ州知事=20日夜、サウスカロライナ州コロンビア、奥寺淳撮影 「この国を結束させるために選挙を戦ってきたことを誇りに思うが、(アイオワ州からの)人々が示した意思を尊重したい。今晩撤退することにする」 ブッシュ氏はサウスカロライナ州予備選の開票が半分進んだところで会場のホテルに姿をみせ、支持者にこう語りかけた。突然の撤退宣言に、支持者から「ノー」と嘆息まじりの声。ブッシュ氏も一瞬声を詰まらせながら「ありがとう」。支持者からの拍手が20秒近く続くと、目にうっすら