12日(日本時間13日朝)開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。2日に試験放送がスタートしたフルハイビジョンの4倍の画質の「4K」放送を見る絶好の機会となるはずだったが、専用チューナーの発売が遅れ、家庭向けでは開幕に間に合わなかった。 だが4K対応テレビそのものの売れ行きは実は悪くない。現在のフルハイビジョン放送をさらに高画質にする機能が好評だからだ。放送コンテンツがそろわない中、テレビの性能の進化が視聴者を引きつけている。 テレビ局は現在、4Kで撮った映像も含めフルハイビジョンの画質で放送している。国産の4K対応テレビは受信画像を高精彩化して映す機能がある。4K放送の7〜9割程度の高画質を再現できるとされる。 「売り場のメインはもう4Kです」−。ヨドバシカメラマルチメディア梅田(大阪市北区)では5、6月のテレビの販売台数は、フルハイビジョンと4Kで比率は7対3程度に