現代の日本において、政府に対して不満を抱いたとき、私たちは適切に意思表明ができているといえるのだろうか。 選挙やデモなど意思表示の手段はあるが、積極的に参加している人は決して多くはない。国際比較調査グループISSPの調査では、デモについて「今までしたことがないし、今後もするつもりはない」と回答した人が75%に上った。 「不当だと思う法律などが国会で審議されているとしたら、何かしようとする可能性はどのくらいあるか」という質問に「あると思う」と答えたのは18%にとどまり、政治参加に対する意欲の低さが浮き彫りになった。 どうすれば「傍観者」から「参加者」になれるのだろうか。 政治参加の有用な手段「ロビー活動」とは? 『変革のための市民ロビー活動』の著者で市民起業家のアルベルト・アルマノ氏は「市民ロビー活動」に打開策を見出している。 「ロビー活動」とは社会課題に対する主義主張を政策に反映させるため