マレーシアの格安航空会社(LCC)の日本法人「エアアジア・ジャパン」は30日、小田切義憲(おだぎりよしのり)最高経営責任者(CEO)兼社長(53)が退任する人事を発表した。1日付。後任CEOには、9月まで最高財務責任者(CFO)だった秦修(はたおさむ)氏(43)が就く。 また、航空会社スカイマークの井手隆司前会長(62)が代表権のある会長に、有森正和前社長(59)がCFOに就任する。両氏はスカイマークが経営破綻(はたん)した責任を取って9月に同社を退任した。破綻企業のトップが、同業の経営陣に入るのは異例だ。 エアアジア・ジャパンは来年4月、中部空港を拠点として、新千歳、仙台、台北との3路線に就航する予定だ。広報は「予定は変更はない」としている。ただ、全日本空輸出身の小田切氏が退くことで、安全管理態勢の見直しは避けられない。関係者によると、国土交通省との間で進めている運航に向けた手続きにも影