今更ですが論座の赤木智弘氏の記事についての話。 氏の文章構造は以下のようになっていると私は読みました。 1.私は苦しい経済弱者(状況) 2.ゆえに窮状を脱するための「国民全体が苦しみ続ける平等」としての戦争を望む(願望) 3.だが、他人が戦争で苦しむさまを見たくはない(同情) 4.だから私を戦争に向かわせないでほしい(譲歩) (5).戦争になるのが嫌なら私の状況を解決することだ(要求) (5)の要求は「言ってないこと」ですが、2の願望に対する4の譲歩から導き出されます。 「願望はこうだが同情により譲歩するから要求を呑め*1」というわけです。それは同時に「要求を呑まなければ願望を実現するぞ」という脅迫でもあります。 自分を同情し譲歩する側という優位で恩を着せる立場に置いての、自らの苦しい状況の解決の要求。これは、素直に「助けて欲しい」と言えないがゆえの「ツンデレ*2」、自らの誇りを護るための