松井一郎大阪府知事が、東京都の猪瀬直樹前知事に対し、大阪の「副首都化」を目指して府と大阪市で設置する副首都推進本部の会合へ、参加を要請していることがわかった。都知事経験者として、副首都の定義や必要な機能について意見を聞くものとみられる。 第1回会合は28日。松井氏が11日、猪瀬氏に出席を打診したが、現時点で明確な回答はないという。「副首都化」は11月の府知事、大阪市長のダブル選での大阪維新の会の公約で、再選を果たした代表の松井氏が推進本部の設置を表明。初回会合には、松井氏のブレーンである堺屋太一・元経済企画庁長官や上山信一・慶応大教授など府市の特別顧問も参加する。 猪瀬氏は作家で、約5年間、石原慎太郎都政で副知事を務めた。石原氏の辞職に伴う2012年12月の都知事選で初当選。東京五輪招致を成功させたが、医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受領した問題で、13年12月に辞職した。 松井氏