インド、脱税が経済成長阻害 納税者３％、過去５０年最大の税制改革へ (1/2ページ) - SankeiBiz（サンケイビズ）インドのソフトウェアメーカーに勤務するラマ・マーシー氏（３９）はインド南部ハイダラバードに所有していた３ＬＤＫのマンションの売却代金の一部を、税務局の目には決して止まることのないカバンいっぱいのルピー札で受け取った。「売却価格の約４０％を現金で受け取った。違法だがインドでは課税を逃れるために横行している」といたって涼しい顔だ。 ◆５カ年インフラ整備 ジャワハラルネルー大学のアラン・クマール教授（経済学）によれば、インド政府は脱税で毎年１４兆ルピー（約２４兆３６００億円）の税収を失っている。同国のシン首相は年１０％の成長率維持に向けて１兆ドル（約７６兆７６００億円）規模の５カ年のインフラ整備を計画しており、歳入不足を補うため借り入れ拡大の必要に迫られている。 国際通貨基金（ＩＭＦ）の統計では、インド政府の一般税収が国内総生産（ＧＤＰ）に占める割合は１８％。過去５年間の平均１９％を下回るうえ、
