よろい人骨 遺跡が語る古墳時代像 5月28日 16時25分 群馬県の遺跡で3年前に見つかった、よろいを身に着けた古墳時代の男性人骨。その後、さまざまな分析が進められ、「渡来系の地域の有力者」といった人物像が示されています。 一方、周辺では今も発掘調査が続けられ、鉄器を作っていた鍛冶炉の跡や周囲から遮蔽された空間など、古墳時代の地域社会の実像に迫る多くの手がかりが得られています。 「よろい人骨」にとどまらない多様で重要な調査成果。どんなものがあるのでしょうか。 (ネット報道部・高橋俊雄) 火砕流で落命 4人の骨 人骨は平成24年の11月、群馬県渋川市の金井東裏遺跡で見つかりました。男性がよろいを身に着けたまま、うつぶせの状態で倒れていたのです。 近くには成人女性や乳幼児の人骨もあり、合わせて4人の骨が確認されました。 遺跡の10キロほど南西には榛名山があり、古墳時代の6世紀はじめ