90年代の「女子高生ブーム」を覚えているだろうか。 ブルセラという言葉がメディアを賑わし、援助交際という名の売春行為が社会問題化した頃。さまざまな識者がさまざまな言葉で彼女たちを分析し、しかし当時20代だった私はなんだかそれらの言葉が上滑りしているように感じ、そうして気がつけば、ブームは過ぎていた。いろんな言葉が飛び交ったものの、終わってみればなんだったのかよくわからない「女子高生ブーム」。ただ、多くの欲望が白日の下に剥き出しにされたような印象は強烈に覚えている。 そんな「ブーム」から十数年。現在、女子高生は「JK」という記号でやはり欲望の対象となっている。 「JKリフレ」「JKお散歩」という言葉を見聞きしたことはあるはずだ。JKリフレとは、女子高生によるリフレクソロジー=個室でのマッサージ。JKお散歩とは、女子高生とのデート。 そんな「JK産業」で働く少女たちの実態を描いた『女子高生の裏
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