「教育上ふさわしくない」「一流の芸術作品」などと論争が続く島根県奥出雲町のダビデ像とビーナス像。山あいの町の論争は海外メディアにも取り上げられ、世界中から反響が寄せられている。 井上勝博町長は戸惑いながらも「数億円の広告費を投じたのと同じぐらい、町のPRになった」と、芸術を通じた町おこしを思案し始めている。 ◆海外も注目 論争を本紙が2月5日に紹介したところ、町にはテレビの在京民放キー局や通信社などの取材が相次いだ。「(ダビデ像に)下着をはかせて」と一部の町民が訴えていることもあって、海外メディアも注目し、フランスの通信社・AFP通信も取り上げ、世界中にニュースが流れた。 反響は大きく、町には8日までに、国内や米国、スリランカなどから計約20件のメールが届いた。「下着を着けるぐらいなら撤去して」「本物に触れて五感で感じることが重要。今のまま動かさないで」。一方、日本ふんどし協会(東京都)は