水上バイク(オートバイ)の乗り入れを禁止し、罰金や行政罰の過料を科すことを定めた条例を制定する自治体が増えている。遊泳客らの安全を確保するためで、兵庫県明石市が令和4年、和歌山県と沖縄県宮古島市が5年、高知県いの町が今年、それぞれ施行した。関西有数の海水浴場として知られる和歌山県白浜町の海岸付近も今夏から規制水域に加わり、通年で航行が禁止されることになった。 子供の近くまで毎夏、京阪神などからの海水浴客でにぎわう白浜町の白良浜(しららはま)。海水浴場の開設期間は町が付近の海にブイを設置しているため水上バイクは入ってこなかったものの、開設期間が過ぎてブイがなくなる9月になると浜近くを航行していたという。 担当の町職員は「9月に白良浜に遊びに来た人から『水上バイクが近くまで来て子供がけがをしそうになった』といった電話がかかってきていた」と打ち明ける。別の職員も「9月はまだ暑く白良浜で泳ぐ人がい