連日のように高齢者ドライバーの事故が報道されていることを受け、ネットのまとめサイトで「高齢ドライバーがプリウスでドライブとバックを間違えるのはシフトパターンが原因ではないか?」という考察が話題になっている。実は1年近く前に上がったものなのだが、「なるほど」と思う人が少なくないらしく、時々思い出したようにSNSで拡散され、そのたびに話題になる。 写真を見て分かるように、プリウスのシフトレバーは、右下がD(ドライブ)、右上がR(リバース=バック)になっている。一方、マニュアルトランスミッションの5速車の場合、Rの位置は右下が一般的だ。これに慣れている人は「Rに入れたつもりで右下にレバーを操作し、バックのつもりでDに入れ、前進してしまうのではないか?」というのがこの説の論旨だ。 本当にプリウスは誤発進事故が多いのか ただ、この説は怪しいところがある。最大の疑問は「本当にプリウスは誤発進事故が多い