下田海中水族館(静岡県下田市)で8月から新種の可能性があるサメを展示している。トラザメの一種とみられ、東海大海洋学部(静岡市清水区)と共同で調査し、新種と判明した場合は命名する。 このサメは6月、伊豆諸島の御蔵島沖でキンメダイ漁船が水揚げした。水深400メートル付近で捕獲され、十数匹が同水族館で飼育、2匹を展示している。 トラザメは褐色と細長い体形が特徴で、成魚の体長は約40センチほど。今後はひれの大きさや体の比率などを比べながら詳細に調べる。 同水族館は昭和62年にトラザメの新種「イズハナトラザメ」を発表。今回見つかったサメは、イズハナトラザメと比較して白い模様が大きく、数が少ないという。同水族館ではイズハナトラザメも展示しており、「名前のないサメ」との違いを見比べることができる。