近畿日本鉄道とNTT西日本などは27日、人工知能(AI)を使った訪日外国人客向けの観光案内サービス「奈良ガイドボット」の実証実験を近鉄奈良駅で始めた。スマートフォンの画面上で案内キャラクターと会話する形式で、行きたい場所を入力したり、現地の画像を投稿したりすると案内してくれる仕組み。英語と中国語に対応している。 同駅で、観光案内ポスターなどに記載されているQRコードをスマホで読み込んで使用する。スマホにアプリを導入する必要がないのが特徴。画面上で行き先を入力すると同駅からの経路が図示されるほか、例えば奈良の大仏の写真をカメラで撮って送ると、東大寺の案内が表示される。 近鉄の訪日外国人利用客は、平成27年度の310万人から29年度は470万人に増加。同駅では案内係を置いて対応していたが、最近は混雑が目立っていた。実験は8月10日までで、近鉄では利用客の声を集めて改良を加え、サービスの本格運用