栄養ドリンク「タフマン」はヤクルト本社のロングセラー商品だ。商品の消長が激しい現代にあって、今年で発売30周年を迎えた。それを機に大幅なリニューアルを敢行し、原料の高麗人参エキスの容量を従来品の4倍に増量し、パッケージデザインも一新した。 今回はタフマン誕生以来2回目の大規模なリニューアルだったが、その背景はなんだったのか、そのねらいはなんだったのか?そこから探っていこう。 肉体疲労でへたっていられない時代 栄養ドリンク-ちょっと不思議な飲料である。聞けば誰もがただちにイメージできる。それほど社会に浸透した存在なのに、その言葉は、「日本国語大辞典」「広辞苑」などの国語辞典はおろか現代用語の辞書類にさえ収載されていない。そのため本稿では「肉体疲労時の栄養補給を目的としたドリンク剤」と理解して話を進めていくことにする。 さて、その栄養ドリンクが日本に初めて登場したのは、高度経済成長のまっただ中
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