蜃気楼というと、日本海側の富山湾が有名ですが、実は伊勢湾でも見える日があります。 この時期見える蜃気楼は、下層(地上付近)に冷たい空気、その上に暖かい空気という「上暖下冷」の温度構造で発生します。 初夏の伊勢湾の海面水温は20℃に届かないくらいですが、きょうの東海地方は、朝から気温がグングン上がり、三重県津市では30℃近くになりました。 このため、伊勢湾の海水と接する冷たい空気と、その上の暖かい空気との温度差が大きくなり、光が屈折して、蜃気楼が見えたというわけです。 写真提供:玉泉幸久さん 蜃気楼の仕組みや、伊勢湾の蜃気楼の歴史を知りたい方はこちら→伊勢湾の蜃気楼動画