ウクライナへの侵略を続けるロシアで、予備役を徴兵する「部分的動員」が導入された21日以降、招集令状を受け取った国民の出頭先となる各地の入隊事務所への放火が相次いでいる。26日には東シベリア・イルクーツク州の入隊事務所に押し入った男が幹部を銃撃する事件も発生。頻発する抗議デモとともに、動員への国民の反発の強さが浮き彫りになっているが、政権側は最大30万人とする徴兵を予定通り進める構えだ。 露国外に拠点を置く独立系メディア「メドゥーザ」によると、21日から26日までに、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクを含む全国11都市の入隊事務所で火炎瓶が投げ込まれるなどの放火事件が発生。地方行政施設に対する放火も全国で6件発生したという。 26日にはイルクーツク州の入隊事務所で、事務所幹部が住民の男(25)に銃撃され、重体となった。 動員発令後、露国民の間で出国を図る動きが続いている。メドゥーザは25日