車の最新技術 更新日:2023.03.24 / 掲載日:2023.02.24 バッテリーリサイクルを考える【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文●池田直渡 写真●日産 先週の記事で、バッテリー原材料が全世界的に足りない話を書いたので、今週はその先で必ず出てくるリサイクルの話である。 レアアースの資源開発が思うように進まない今、誰しもが考えるのは、都市鉱山の再利用である。BEV用に生産されたバッテリーの原材料を再循環して利用できれば、資源不足を解消できる可能性があるし、何より新規の地下資源採掘は環境負荷が高いことからも、バッテリーリサイクルはBEVの本格的普及に際して、重要な意味を持っている。 日産自動車は、量産BEVの先駆けとして、かなり早期からバッテリーリサイクルに取り組んできており、住友商事と共同で、2010年からバッテリーリサイクルに取り組むフォーアールエナジー株式会社(英名 4R