宅配大手のヤマト運輸と佐川急便は1日から、宅配便の料金を引き上げた。ヤマト運輸は平均で約2%、佐川急便は約7%の値上げとなる。物流業界の「2024年問題」によるドライバー不足への懸念などを踏まえ、両社は2年連続の値上げに踏み切った。 時間外労働の上限規制が導入されることにより、人手不足が深刻化する「2024年問題」。規制強化により、トラックドライバーも1人当たりの労働時間が減ることになり、1人のドライバーが1日で運ぶことができる荷物の総量も制約を受ける。高止まりする燃料高もあり、宅配業者は宅送運賃を引き上げるなどさまざまな対応を迫られている。 ヤマト運輸では、大型の宅急便とクール宅急便、ゴルフ宅急便の3つの料金を改定する。荷物3辺の合計が180センチ以内の「180サイズ」と200センチ以内の「200サイズ」を対象に、遠方向けの荷物を中心に値上げする。関東から中国・四国向けへ送る場合、180