山陽新幹線の新大阪~新神戸間にある「六甲トンネル」(神戸市中央区~兵庫県西宮市、全長およそ16キロ)内で、温泉由来の水蒸気がこもる珍事が起こった。 2時間半にわたって新幹線を止め、2万人以上の乗客に影響を及ぼしたこのトラブル。当時の詳しい状況を取材した。 トンネルの入り口から4キロ先に「源泉」? JR西日本の新幹線管理本部によると、六甲トンネルの新神戸側入り口で白煙が確認されたのは17年3月1日5時49分。この影響で、新大阪~岡山間は始発から上下線で運転見合わせとなり、7時からは新大阪~博多間に範囲が拡大した。 全線で運転再開となった8時25分までのおよそ2時間半、上下線あわせて11本が運転休止、49本が遅延、2万3000人もの乗客が影響を受けた。1日の産経新聞(電子版)報道などによると、今回のような理由で(兵庫県内で)新幹線が止まった事は過去に例がない。 しかし、これだけ大きなトラブルに