この画像を大きなサイズで見る 世界的な気候学者たちのグループが、大西洋の海流に大きな危機が迫っていると警鐘を鳴らしている。 この警鐘は、ペンシルベニア大学の気候学者マイケル・マン氏をはじめとする著名な科学者ら44名が、北欧諸国の政府間フォーラム宛の公開書簡という形で公表したものだ。 それによると、「大西洋子午面循環(AMOC)」と呼ばれる大西洋の海洋循環が崩壊してしまうリスクが、あまりにも過小評価されているという。 仮にそれが停止してしまえば、北欧諸国のみならず、全世界の農業や生態系に甚大な影響が出ると予測される。それゆえに、すぐにでも対策が必要であると、科学者たちは行動を求めている。 気候変動で大西洋の循環が停止寸前まで減速している 崩壊が懸念されるのは、「大西洋子午面循環(AMOC)」と呼ばれる大西洋の主要な循環だ。 こうした大きな海流の循環は、暖かい地域から寒い地域へと熱を運ぶため、