レギュラーガソリンの給油所小売価格で日本一高い状況が続いていた長野県が揺れている。高止まりの状況を県が問題視して対策に動き始めた直後、販売事業者らでつくる「長野県石油商業組合」の一部支部が価格を不正に取り決めるカルテルを結んでいた疑惑が浮上。こうした中、なぜか全国順位がじわりと下がった。支部関係者は「店頭表示価格の情報交換がなくなった」と証言する。 22週連続トップ経済産業省資源エネルギー庁の給油所小売価格調査では、令和5年4月以降、長野県のレギュラーガソリンの平均小売価格は全国最高値になることが多く、令和6年は公表された51週中48週で1位。今年1月14日まで22週連続でトップとなり、1リットル当たり182~190円台で推移した。内陸にあり、山間部が多いため輸送コストがかかることが要因の1つとされてきた。 ガソリン価格は県民生活に直結するため、阿部守一知事は1月16日、同組合幹部と意見交
