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ブックマーク / tsiraisi.hatenablog.com (20)

  • 承前:公立学校吹奏楽部の経済学を切望する - 仕事の日記

    [学校の課外活動としての吹奏楽とは何なのか、後半に部分的に追記しています。→ PM22:50 話の流れが錯綜してきたので、全体を見直して整理しました。] 直営見直しに「待った!」 市音を守って 有名作曲家ら3人が訴え http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120224/waf12022413500022-n1.htm 橋下氏が大阪府知事時代にセンチュリー響を切ろうとしたときに、センチュリー側は、「ファンの自発的な動き」という体裁で藤義一らを存続運動の前面に立てました。 大阪市音存続で最初に声を上げた(としてマスコミに取り上げられた)のが宮川彬良さんらであることは、ほぼ、それと同じフォーマットだと思うのですが、それは、センチュリーと同じ道を歩むしかない/それでいい、ということを意味してしまうと思うのですが、それでいいのか。 吹奏楽の

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  • 「大阪俗謡による幻想曲」作曲は1955年ではなく1956年 - 仕事の日記

    大阪大学音楽学研究室の『阪大音楽学報』に 大栗裕《大阪俗謡による幻想曲》自作解説への注釈 -- 1956年の二つの先行器楽作品および大阪の祭り囃子について -- http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/ohguri-fantasia-osaka2.html という論文を投稿しました。 一年前に大阪音大紀要に書いた論文と紛らわしいタイトルですが……、 大栗裕「大阪俗謡による幻想曲」(1956, 1970)の作曲技法 -- 草稿「大阪の祭囃子による幻想曲」の分析を中心に -- http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/ohguri-fantasia-osaka.html 2009年の論文は、「俗謡」の自筆楽譜の調査・分析レポート。今度の論文は、大栗裕の自

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  • 大原総一郎とモダン・アート、矢代秋雄のピアノソナタのことなど - 仕事の日記

    前のエントリーに書いた外山雄三さんのこともそうですが、大阪や大栗裕を起点にして戦後の音楽を眺めようとすると、網羅的であることを目指したかもしれない『日戦後音楽史』のような前衛音楽論からきれいに抜け落ちているところに、どんどん入り込むことになるようです。世界は広い。 ここしばらく、大原総一郎に関するをいくつか読んでいました。 クラボウ/クラレの社長だった人、というより、父・大原孫三郎の遺志を継いで、大原美術館を泰西名画だけでなく、棟方志功や日美術からモダン・アートまでの総合美術館に育てた人。帝大卒でベートーヴェンを尊敬する音楽好きで、京都に別邸のある大阪財界の大物……ということで、朝比奈隆とも交流はあったようです。 (まだ、はっきりした情報をつかんではいないのですが、倉敷音楽祭で朝比奈隆がベートーヴェンの交響曲を9年がかりで全曲振ったのには、故・大原総一郎のお膝元でベートーヴェンを、と

    大原総一郎とモダン・アート、矢代秋雄のピアノソナタのことなど - 仕事の日記
  • 伊東信宏「中東欧音楽の回路―ロマ、クレズマー、二〇世紀の前衛」 - 仕事の日記

    出たばかりのですが、とても面白かったです。 中東欧音楽の回路―ロマ・クレズマー・20世紀の前衛 作者: 伊東信宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/03/26メディア: 単行この商品を含むブログ (20件) を見る 伊東さんが東欧の民族/民俗音楽、シャガールの絵に出てくるクレズマーのヴァイオリンやトランシルヴァニアのロマのブラスバンド、エネスク等々を調べていらっしゃることは、ザ・フェニックスホールのレクチャーコンサートなどで断片的に知ってはいて、そのときのお話も含まれていますが、こんな風に関心が広がっていたとは……。 私自身は、ついつい「大栗裕の話に応用できるところはないだろうか」と実利的な関心が先に立ってしまったのですが、 (例えば第2章で取り上げられたストラヴィンスキー「結婚」を日で初演したのは、あまり知られていないこと&情報が乏しい公演なのですが、おそらく、1955

    伊東信宏「中東欧音楽の回路―ロマ、クレズマー、二〇世紀の前衛」 - 仕事の日記
  • 朝比奈隆を考える(はびきの市民大学最終第12回、朝比奈隆と大栗裕) - 仕事の日記

    はびきの市民大学、お陰様で全12回を終えることができました。 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20091114/p1 最終回は朝比奈隆論をやりました。以下、順を追ってご説明させていただきます。 ポイントは5つ。 (1) 関西楽壇には「外へ開かれた窓口」が必要だった。それが朝比奈隆。 (2) でも、朝比奈隆は、玄人筋の評価と愛好家の評価が極端に割れている。 (3) そこには、自主運営オーケストラの「代表制」問題がある。 (4) そして朝比奈隆の影には、いつもマネージャー野口幸助がいた。 (5) しかし最晩年の朝比奈隆の傍らに、野口幸助はいなかった。 (1年以上前に、中丸美繪さんの朝比奈隆評伝の関連ブックガイドとして書いた文章も、少しは物の見方がマシになっているでしょうか……。参考文献等は、その中丸ブックガイド記事でご確認ください。→http://d.hatena

    朝比奈隆を考える(はびきの市民大学最終第12回、朝比奈隆と大栗裕) - 仕事の日記
    hrkntr
    hrkntr 2010/01/30
    朝比奈/大阪フィルだけでこれだけの色々があるのだから、他のオーケストラにも色々な貴重な情報が・・・。証言者が多いうちに、是非とも形にしていただきたい。
  • 戦後関西音楽小史 - 大栗裕を中心に(はびきの市民大学):第9回 昭和の祝祭 - エキスポ'70(12/16)、第10回 昭和の日常 - 放送音楽(1/13) - 仕事の日記

    [1/15 最後に若干の追記] 断続的にご報告しております、羽曳野市の市民講座。 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20091114/p1 昨年の最後は、1958年の大阪国際フェスティバル、1960-70年代の「大阪の秋」国際現代音楽祭、1970年の大阪万博という戦後の関西の音楽祭、巨大イベントについてお話して、今年の初回となった日は、関西の1950年代のラジオ音楽番組についてお話させていただきました。 当初の予定では、「大阪の秋」と大阪万博に大栗裕が関わっていますし、在阪放送局のラジオ・テレビ音楽は、仕事の量で言うと、おそらく大栗裕が一番多く手がけたジャンルなので、大栗裕を語る上では書かせない、という理由で選んだテーマだったのですが……、 実際に資料を整理して考えるうちに、どちらも話が巨大すぎて、とても大栗裕を中心に据えて話すことはできないと思えてきて、も

    戦後関西音楽小史 - 大栗裕を中心に(はびきの市民大学):第9回 昭和の祝祭 - エキスポ'70(12/16)、第10回 昭和の日常 - 放送音楽(1/13) - 仕事の日記
  • シェーンベルクを読む、「主題と変奏 作品43a」へのコメント - 仕事の日記

    わけあって大作曲家たちの吹奏楽曲をまとめて調べています。 ストラヴィンスキー「管楽器の交響曲」が圧倒的に面白いと思ったのですが、ヒンデミット、シュトラウス……と調べるうちに、シェーンベルクの「主題と変奏」(1943年)について作曲者自身のコメントと思しきものが見つかり、文体・語法が興味深かったので、精読してみることにしました。 [1/13 ……という書き出しで、このあとに長い文章を書いたのですが、どうやら、シェーンベルクのコメントの原文(英語)と出典について、当初考え、書いていたことは前提から色々間違っていて、ほぼ意味がなさそうなので消しました。とはいえ、シェーンベルクが70歳になって、アメリカで慣れない英語で他の音楽家と手紙のやりとりをしていた、というのは、彼がヨーロッパで培った思想や様式が1940年代にまだアクチュアリティを保ち得ていたかどうか、という現代音楽業界的な状況論を越えて、何

    シェーンベルクを読む、「主題と変奏 作品43a」へのコメント - 仕事の日記
    hrkntr
    hrkntr 2010/01/12
    イーストマン・ウインドの演奏を聴き直したくなった。
  • ショパン生誕200年を先取りして、手紙と評伝から台本を書く(茨木市音楽芸術協会「主役はピアノVOL.2」) - 仕事の日記

    ここ数年、茨木市音楽芸術協会という団体のお手伝いをさせていただいておりまして、12/12に、茨木市の文化振興財団と共催でピアノの演奏会をやりました。 http://www.ibabun.jp/event/211212.html 後半は2台ピアノの演奏(4手でモーツァルトのニ長調ソナタ、8手でエルガー「威風堂々」)。前半は中野慶理さんにもゲストでご登場いただいたショパン特集。来年はショパンの生誕200年なので一歩先取りして、おなじみの小品の演奏を手紙の朗読などでつなぐという企画です。 恥ずかしながら、この朗読(&小芝居)の台を書かせていただきました。 「革命」を弾く前にシュトゥットガルトの手記を朗読するとか、マズルカの前に少年時代の手紙を読む、といったアイデアは、ショパンの伝記をある程度知っていればすぐに思いつきますし、ショパンの書簡集や弟子の証言などは訳書があるので、なんとかなるだろう、

    ショパン生誕200年を先取りして、手紙と評伝から台本を書く(茨木市音楽芸術協会「主役はピアノVOL.2」) - 仕事の日記
  • 音楽ジャーナリズム考(2) 『音楽芸術』1960-1963:日本の前衛音楽が光輝いていた時代 - 仕事の日記

    (1) 武満徹と松下眞一が入選した軽井沢の第2回現代音楽祭で、その「コンクール」は音楽之友社とのタイアップ(入選作を音友から出版)だったらしい、ということ、 (2) 二〇世紀音楽研究所の「所長」の肩書きになっていた吉田秀和さんが、音楽之友社社史によると、昭和30年代に「音楽芸術」誌の編集顧問の肩書きを与えられていたらしいこと(渡欧した山根銀二の後を受けて1954年頃から、ただし、いつまで顧問の肩書きがあったかは不明) ……というような断片的な情報からの推測にすぎませんが、60年代日の主に1930年前後生まれの当時の若手を前面に押し出した「前衛音楽」には、音楽之友社の『音楽芸術』の仕掛け、という側面があったのではないかという気がしています。 (だから悪い、と言うわけではなく、「前衛音楽」に、同人会的な運動に回収できない部分があったことは、むしろ、「前衛音楽」を社会的文脈に据える手掛かりでも

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  • 音楽ジャーナリズム考(1) 「小新聞」朝日・毎日の販促イベントとしての文化事業 - 仕事の日記

    井上靖に「闘牛」という短編小説があります。1950年の芥川賞受賞作品。 大阪の新聞記者が、四国で行われている闘牛を大阪の野球場でやろうとして、社内を説得、興行主や運搬の船主に渡りを付けて、雨天の場合は大赤字になるかもしれない豪快な「バクチ」を打つお話です。 毎日新聞記者だった井上靖が社内の先輩をモデルにしたそうで、戦後関西のザワザワした雰囲気、野球場でのイベントのこと(オーケストラ演奏会やオペラもこのあと行われている)を調べるなかで読み、印象に残っています。(井上靖は、記者時代は茨木に住んでいて、京大文学部では松下眞一とすれ違ったりしていますし……。) 猟銃・闘牛 (新潮文庫) 作者: 井上靖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1950/12/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る 記者クラブ開放という話は、民間イベントを含めても記者会見

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  • 岡田暁生「音楽の聴き方」(中公新書)の思考の型 - 仕事の日記

    [2010/7/5 追加リンクtwitterから来た方へ] http://b.hatena.ne.jp/entry/yaplog.jp/maity_bling/archive/690 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100705/p1 岡田暁生「音楽の聴き方」(中公新書)。 音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) 作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/06メディア: 新書購入: 22人 クリック: 513回この商品を含むブログ (89件) を見る 出し過ぎ。傷気味なのですが、油断していると、既存研究に接ぎ木をした(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20090315/p1)が賞を取ったりする油断のならないご時世なので、いちおう、気のついたことを3つ書きます。 全体の感想としては、「感

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  • 「京響、市財団に移管」(京都新聞2009年1月26日朝刊) - 仕事の日記

    ……という記事が京都新聞1/26月曜日の朝刊一面トップで報じられたようです(http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012600037&genre=A2&area=K00)。わたくしのコメントも出ていたと記事を読んだ人から伝え聞いていたのですが、今日やっと現物を確認できました。社会面に解説記事があって、そちらにコメントを載せていただいておりました。 京響はこれまで市の直轄だったのが、来年度から音楽芸術文化振興財団(京都コンサートホールなどを運営している組織)に移管される、ということのようです。 事前に記者さん(解説記事に名前が出ている斉藤さん、いつもお世話になっております)から、来年からこうなるそうです、とお聞きして、そのときの記者さんとの会話がコメントになっているわけですが、話を伺ったときには、正直、これが良いことなのか悪いことなのか

    「京響、市財団に移管」(京都新聞2009年1月26日朝刊) - 仕事の日記
  • 飯森範親「ボクにはシェーンベルクはわかりません」(いずみシンフォニエッタ大阪第20回定期演奏会) - 仕事の日記

    いずみシンフォニエッタ大阪がシェーンベルクの室内交響曲を演奏するというので、京都の大フィル特別公演(大植英次)を諦めてこちらに行きました。 酷い……。 飯森氏は、ポリフォニーを把握できない等、かなりはっきりした弱点がある指揮者だと思います(かつてのバッハ/シェーンベルク「リチェルカーレ」もいいかげんな演奏でしたし)。いずみシンフォニエッタの演奏会では、ときどき、度胸一発で指揮棒をそれらしく振り回すだけの「朝比奈隆流」になることがあります。よりによって、シェーンベルクの室内交響曲がそうなるとは予想できず、唖然としてしまいました。 (あれでは、懸命に演奏しているプレイヤーが可哀想です。演奏会全体としては、いずみシンフォニエッタ大阪、設立後数年の過剰に騒々しく慌ただしい感じが抜けて、20世紀の色々な音楽をシックに楽しめる良い雰囲気になってきているのに。) かつて、昭和のオーケストラでは、ストラヴ

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    hrkntr
    hrkntr 2008/11/16
    「飯森範親」ですね。氏は思ったよりも背が小さい印象が。
  • 水村美苗という人の「釣り」?(「日本語が亡びるとき」) - 仕事の日記

    音楽とは直接関係がないのですが、水村美苗「日語が亡びるとき」というを読みました。 (11/16追記あり) 日語が亡びるとき―英語の世紀の中で 作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (463件) を見る 中身は、過不足なく仕上げられた「日語論」になっておりました。 この人の書いたは最初が「続・明暗」で次が「私小説」でその次が「小説」。(そういうジャンルのを書いたのではなくて、そういうタイトルのを出版しているのですよね。) アメリカで過ごした少女時代に日語を読み続けたという日語フェチな作家さんで、近代国民文学の日語、私小説の日語、小説の日語、というのを綴ってきて、今度は「日論・日語論」の日語を綴ったということなのだろうと思います。(赤裸々

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  • 1950年代、晩年の大澤壽人の消息について(追記:日本の洋楽における「コスモポリタニズム」のこと) - 仕事の日記

    (9/7、最後にやや長めの「追記」あります。) 「関西の作曲家について調べるんだったら、神戸に大澤壽人という作曲家がいますよ」と、ある人から伺ったのは、2004年の春頃だったと思います。でも間もなく、既に片山杜秀さんが遺族とコンタクトを取っているだけでなく、岡田暁生さんが関心を持っているらしいこともわかって、「これだけ大物の方々が参入しているんだったら、私の出る幕はなさそうだな」と思ったのでした。 その後、片山杜秀さんは当に献身的に大澤壽人を「発掘・復活」させてくださいましたし、岡田さんは、先日出たばかりの「CD&DVD51で語る西洋音楽史」でも丸々一章を割いて、大澤壽人を熱く語っています。 CD&DVD51で語る西洋音楽史 (ハンドブック・シリーズ) 作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 新書館発売日: 2008/08/30メディア: 単行購入: 5人 クリック: 52回この商品を含む

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  • 大阪センチュリー交響楽団は本当に「増員」を目指していたのか? - 仕事の日記

    昨日の大阪センチュリーの定期演奏会、伊東恵さんのブラームス2番を聴きたかったのですが、原稿がどうしようもない状況になっていたので断念しました。会場ロビーで署名を募る予定と聞いていたので、それも見ておきたかったのですが……。 そういう状況なので当に一言だけ。 命はセンチュリーの処遇問題だろうと噂されていた(真偽は私にはわかりません)「在阪四オケ統合問題」が出てきたあとの状況=このままでは財団基金が底を付くとされている状況で、音楽監督をはじめとする大阪センチュリー側から、つい最近まで何度となく、「将来は現状の2管ではなく、もっと大きな編成を目指したい」というメッセージが発信されていました。 私にはこの段階でそういうメッセージを発信するセンスが理解できませんでした。 それだけ。 橋下知事プロジェクト・チームの予算削減案が、当に減らすべきものを全部ちゃんと減らそうとしているのか、そこはよくわ

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  • 京都市交響楽団第510回定期演奏会、大阪シンフォニカー交響楽団第123回定期演奏会 - 仕事の日記

    春は人事異動の季節。京響では、大友直人さんが七年間務めた「常任指揮者&アーティスティック・アドヴァイザー」から名誉職的な響きのする「桂冠指揮者」へ、大阪シンフォニカーでは、大山平一郎さんが三年間務めた「ミュージックアドバイザー・首席指揮者」を退任、それぞれの肩書きでの最後の定期演奏会がありました。 - 3/9、京都コンサートホールの大友直人指揮・京響定期はマーラーの交響曲第9番。批評を京都新聞に書かせていただきましたので、演奏等については省略。1995年の正指揮者就任から数えると既に13年間京響と仕事をしていて、今後も大友さんが企画・出演するシリーズは続くようですから、当に長いおつきあいになっていますね。 大友さんが正指揮者だった時代の常任指揮者は、ウーヴェ・ムント(超一流というわけではなかったかもしれないけれど、ドイツ系、国民楽派系の選曲で趣旨鮮明)と井上道義(ご存知のとおり、ほとんど

    京都市交響楽団第510回定期演奏会、大阪シンフォニカー交響楽団第123回定期演奏会 - 仕事の日記
    hrkntr
    hrkntr 2008/03/22
    「良い仕事をしているオーケストラメンバーにも、指揮者・独奏者に劣らぬ最良のスポットライトを当ててあげてください!」、納得。
  • 交響曲の「本来の迫力」(とされるもの)について - 仕事の日記

    前回の補足。前のエントリーでちょっと言及した「交響曲の<来の迫力>」とされるものについての美学論議。 音楽史の授業というようなことをやっていると、例えばベートーヴェンの交響曲は、要するにどこが凄いのか、というようなことを学生さんに納得していただかなければいけないわけで、私なりの説明を一通り用意して臨んでおります。 所詮は「美学」=ある集団or地域or時代or階層の支配的イデオロギーである(であった)言説ですから、絶えず変化しつつある今現在を生きている私たちにとっては参考知識のひとつ。不賛成な人に「これが正解」と押しつける性質のものではないですが、音楽研究の学説的には、たぶん、このあたりが定説or通説だろうなというようなお話です。 私が音楽史をやるときに想定しているのは、旧西ドイツ音楽学者のカール・ダールハウス(奇しくも戦後ダルムシュタット音楽研究所などとも関わりながら仕事を始めて、ベル

    交響曲の「本来の迫力」(とされるもの)について - 仕事の日記
    hrkntr
    hrkntr 2007/03/06
    こういうの読むと・・・
  • 日本経済新聞夕刊「オーケストラ実力診断」 - 仕事の日記

    オーケストラ実力診断(上) http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/34212.html オーケストラ実力診断(下) http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/34338.html 先週の「上」に続いて、今日の夕刊(大阪版のみでしょうか)に「下」が掲載されました。 全体を通して、大阪シンフォニカーの評価が低いのが、私の印象と大きく隔たっていて違和感を覚えました。 シンフォニカーは、現在の指揮者体制(ミュージック・アドヴァイザー首席指揮者:大山平一郎、正指揮者:寺岡清高、首席客演指揮者:ウラディーミル・ヴァーレク)になってから、見違えるくらい志気が高く、良い演奏が続いていると思います。 なので、演奏能力を論じた「上」で、シンフォニカーと関西フィルにほとんど差がなくて、指揮者への評価で関西フィルのほうが上というのは、どう

    日本経済新聞夕刊「オーケストラ実力診断」 - 仕事の日記
  • ウィキペディアの使い方 - 仕事の日記

    神戸女学院、音楽史の授業で学生に配布した文章です。いずれ、3webのサイトの方に、こういった文章はまとめて公開しようと思っていますが、ウィキペディアは何かと話題ですし、日頃、演奏会の曲目解説を書かせていただく時に感じていたことでもあるので、ひとまず、こちらに出してみました。 この文章は、「ウィキペディアは信用できない」という趣旨で書いたわけではありません。ウィキペディアは、現状でも、使い方を心得ていれば十分すぎるくらい便利です。 けれども、大学の音楽科に入って、音楽について専門的に学ぼうとする人には、コンテンツを利用する「ユーザ」になるだけでなく、コンテンツの成り立ちを知って、コンテンツを自分で「作る」力を身につけて欲しい。そう思ってこの文章を書きました。 ● 1. 情報の出所を確認する習慣をつけましょう。 課題について調べる時に、皆さんは、事典や伝記、ウェブサイトなどを利用すると思います

    ウィキペディアの使い方 - 仕事の日記
    hrkntr
    hrkntr 2006/06/11
    真っ当なご意見。主体的に調査していくための、きっかけにはなるWikipedia。
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